ラスト30秒からのスーパーラップで予選TQを獲得した私であるが、本当だったら大喜びするところなのに、どうも気持ちがすぐれない。手放しで喜べない事実がそこにあった。というのも、地元の嶋野さんとベストラップはほぼ互角であったが、10分間のアベレージタイムは、嶋野さんに遅れること1秒以上であったからだ。すなわち、ここ一発の速さはあるものの、コンスタントにタイムを出せない私が、確実にラップを刻む嶋野さんに決勝レースで勝つという要素はこれっぽっちも見つからない。
しかし私が勝てるとしたら、それはただひとつ。自分のペースで走るということ。カナリヤ・サーキットでのFGカップから数日後、トシゾー店長と竹ホルに行ったとき、こっぱみじんになった私に向かって、アドバイスしてくれた。
「レースで勝つためには、自分のペースで走らないとダメだよ。例えばオレッちとDTMやってる時も、むきになってオレについてこようとして、つまらんミスをするじゃん。それっていうのも、オレッちは自分のペースで走ってるけど、あんたはオレのペースにあわせようとして、自分のペースを乱すからさ。無理についていく必要はない。離されてもいい。自分のペースを守っていれば、自ずと自分の車の動きがよく見えるし、必ず勝機は訪れるものさ!」。なるほどそのとおりである。でも自分のペースで走れるってことは、何よりも走る車じゃなければできないこと。
今回、一人でSPKのレースに参戦した一番の理由は、「自分一人の力で、コースにあわせたセッティングができるようになること」であった。これまでレースといえば、トシゾー店長やとうちゃん、そしてtamaさんやabeさんにセッティングで困った時には、いつもおんぶにだっこであった私。
でも、本当に自分のスタイルにあわせた車に仕上げるためには、自分自身のセッティング能力がなければ、いつまでたっても成長することはできない。
今回の遠征では、結果的にはKawasemi.Jrで走らせているセットとは大きな違いはなかった。でもタイヤの選択に始まり、エンジンのニードル調整、バネやギヤ比の選択など、悩みながらも自分一人でやったことで、自分の車というものがやっと見えてきたように思えた。
でも、予選TQを獲得できたのは、決して私一人の力ではない。遠征にあわせて、私のためにNEWボディの塗装から、エンジンの慣らしをしてくれたトシゾー店長のおかげ。そして、遠征の2日間、初めての地でありながら、こんなにもRCに専念できたのは、クラッシャーさん&もっちぃのおかげである。
遠征に行く前から、宿の手配、SPKまでのルート案内にはじまり、土曜日の夕方には、仕事が終わってお疲れにも関わらず、宿への道案内、夕食の手配、そして当日、SPKまでの道案内や昼食、そして帰りの高速までの先導などなど、本来であれば全部自分でしなくちゃいけないことを、二人が強力にサポートしてくれたからこそ獲得できた予選TQだと思っている。この場を借りて、二人に心から感謝の気持ちを伝えたい。ありがとう!
さて決勝レースは、降雨のためキャンセルとなり、予選結果が決勝リザルトとなった。もしも決勝が行われていたら、いったいどうなっていただろうか。それは神のみぞ知るところである。今週末に開催されるFG
CUP ザ・九州 in Kawasemi.Jrでは、表彰台の真ん中めざし、がんばりたいと決意を新たにしたSW野郎だった。
|