SW野郎の「バリバリRC伝説」

LAP13〜スタビライザーの装着

順調にシェイクダウンまでこぎつけたFG F1。ただどうしても、リヤのバネのテンションを張っただけでは、シケインの中などでリヤがよれる感じが拭えなかったので、スタビライザーの装着に踏み切った。スタビはFGの純正パーツを使用。取り付けに関しては、説明書が同封されているので、それをもとに行う。スタビを取り付けるタイロッドの長さは28mmと指定されていたので、デジタルノギスを使って正確に調整しようとするが、どうしてもコンマ数ミリ合わない。ほぼ同じ長さのタイロッドを組み合わせ、前後に使うことにした。
フロントのスタビと、リヤのスタビの形状は同じで、ダンパーのサスペンションレバーと左右のアクスルキャリアーとをタイロッドでつなぐという構造になっている。詳しい説明は省略するが、注意すべき点としては、サスペンションレバーとダンパーエンドをビスで固定する際、アッパー側のダンパーマウントをアクスルキャリアーからはずしておかないと、ロワ側のダンパーマウントの穴にきちんとビスが通らず、違うところを締め付けてしまい、最悪、穴がつぶれてしまうことも。それともうひとつ、スタビのポールを固定するために、アジャストクリップを使用するが、厚い方はフロント側。リヤ側には薄い方を使用する。スタビの効き具合を調整するには、アクスルキャリアに取り付け穴が上・中・下の3カ所空いており、下にするほど効きが強くなる。私はとりあえず前後とも真ん中の穴を使用するようにした。

スタビの装着が終わり、さっそくその効果を試すべく、コースイン。最初に前後ともスタビがない状態から始めたが、やはりリヤが腰砕けというか、どっこらしょ!という感じが拭えない。5分ほど走行させて、今度はリヤのスタビを取り付け、コースイン。その効果を体感できたのは、シケイン。左・右・左・右とステアリングを切りながら、スロットルのオン・オフが連続するこの場所で、スタビ無しの時は、左〜はい、次、右〜・・・という感じが、左!右!・・・とスムーズにクリアできるようになった。続いてフロントのスタビを取り付け、コースイン。はずした時と付けた時の差は、さほど感じられなかった。

スタビを取り付けて、更に走らせやすくなったF1。しばらく走らせていると、いきなり「ブワァオ〜ン!」
と駆動が抜け、空ぶかし状態になってしまった。立ち往生したF1を回収し、パドックでチェックしてみると、リヤ側のプーリーのイモネジが緩んでいた。リヤの足周りをチェックした際に外した時に、ちゃんとロックタイトを塗っていたはずなのに・・・。ほかにも緩んでいるところはないか、確認する。するとリヤブレーキのキャリパーを固定しているビスが脱落していた・・・。ここは、チェックしなかったところ。こりゃやばい!ほかにもおかしいところがないかチェックすると、まだあった!前後のダンパーを取り付けているマウントピンの間で、ダンパーがあっち向いてホイ!になっている・・・。

左上の写真の状態は、ちょっと極端すぎるが、走行中にダンパーマウントがずれてしまうので、やはりここは固定されていなければマズイ。さて、どうやって固定しょうかと悩んでいると、とうちゃん登場!

「これはですねぇ〜、これを使って、こうすると、こうなるんですよ〜!」と片手にノギスを持って、私のF1の前後のマウントピンと、ダンパーマウントの長さを計り、左下のようなパーツをあっという間に作ってくれた。
アルミのパイプを切ったものであるが、これをマウントピンとダンパーマウントの間に入れる。寸分違わぬ精度で作ってくれた、とうちゃんのダンパーマウントカラー。これで走行中もダンパーが移動することなく、常に確実に路面を捕らえるようになったのだった・・・。

ニードル調整がまだ終わっていないけど、かなり良くなってきたF1。何と言っても走らせやすいというのが、とってもうれしい。そしてとっても楽しい。これから更に煮詰めていきながら、より速く走る車に仕上げていく楽しみもあるけど、それ以上に、この楽しい、うれしい状態のままの方がいいかなぁ〜と思ってきたSW野郎であった・・・。
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