KS-Guyの「バリバリRC伝説」

Lap33チームRothmans大ピンチ!
 
F1シリーズ戦第3戦を1週間後に控え、調整&セットを出そうと5月25日(土)、久しぶりにF1を走らせることに。この日は午後からF1勢が集まり、各チームとも調整に余念がない。集まったのはFerrari勢のミハエルとうちゃん&Dr.バリチェロ、BMW-Williamsのファン・パブロ・モリトーヤン、JaguarのSei・アーバイン、そしてチームRothmans(私)の5人。

各チームとも頭を悩ませたのはタイヤ・チョイス。朝から快晴となり気温も6月中旬を思わせるほど高く、当然路面温度もかなり上がっていた。ミハエルとうちゃんはフロントS、リヤS1でドライブするも、6周ほどでリヤがたれてきたと言っていた。モリトーヤンは、リヤS1固定でフロントタイヤをM、M1をテストした。JaguarのアーバインとFerrariのバリチェロはフロントM、リヤS1といった構成。

私はまずフロントM、リヤM1でコースイン。気温も高かったのでタイヤウオーマーは使用せず、走行させながらタイヤが温まるのを待つ。3周ほど走らせて全開走行に入る。が、しか〜し!ホームストレート、そしてバックストレートで「オゴ・オゴ・オゴ・・・・・」とエンジンが頭打ちになってしまう症状が。第2戦でも中盤から終盤にかけ、ホームストレートエンドでエンジンが息継ぎする症状が見られていたが、それが更にひどくなっている。

私自身、この日はタイヤの選択やアライメントの調整を含め、いろんなセットを試してみたかったのだが、それどころじゃない。ニードルを調整するも症状変わらず。次に疑ったのは「プラグ」。1カ月半ほど全くエンジンをかけておらず、もしかすると劣化しているのでは?と思ったから。しかしプラグを替えても症状は変わらない。「絶対これじゃぁ〜!」と思ったのは、燃料タンクのエア抜きホース。

実は私はエア抜きのホースをつけていなかった。冬場から春にかけては何ら問題はなかったのだけど、気温が高くなったこの時期、他車は当然装着している。モリトーヤンにホースをもらい、確信を持って再度コースイン。走り始めて、さっきの事象は皆無!「やっぱ、これじゃんたんじゃ〜!」と喜んだのもつかの間、再びあの症状が出てしまう・・・。ピットに車を入れ、パドックに移動する。いったい何なんだ!? 

もしかして昨年夏、イヤというほど泣かされたパーコレーションか? F1はツーリングと違い、フレッシュな空気をエアクリーナーに直接送ることができるが、いったんボディ内に入った空気の逃げ道がない。おまけにキャブレターを包むようにボディをかぶせることから、かえってツーリングよりもタチが悪いかもしれない。そこでディテールを追求するためにボディに貼った網と、カナードフィンを取っ払った!これでかなり冷却効果は上がるはず!しかし全く効果なく、またもや同じ症状が出てしまう・・・。

他チームは、順調にテストを重ね、Ferrariチームに至っては、早々とテストを終了し、ヘリを飛ばす余裕さえ見せている。本当だったらとうちゃんの見事なヘリの操縦に釘付けになるところだけど、そんな余裕は私にはなかった。これじゃあ、まるで「世界一のトラブル野郎!」とまで言われた昨年に逆戻り!いや先日のハチイチ全日本予選でtamaGのトラブルを「かわいそうに・・・まるで去年のオレみたいじゃん!」なんて傍観者を決めていたから、そのバチが当たったのか??

でも去年と違うのは、これがレース当日でないということ。前日まで絶好調だったのがレース当日、幾多のトラブルに見まわれ自滅していたが、レースはまだ1週間先。いい方に解釈すれば、悪いところ全て出し尽くしてしまえば、レース当日トラブルで悩むことはないんだ!トラブル全部出てしまえ!

そう思ったら、エンコン・サーボが死んでしまった・・・。ちょっと待ってよ!本当にこれで大丈夫なのか?秘かに狙っていた開幕3連勝であったが、優勝どころかグリッドに並べない状況になってしまうかも・・・。「これで優勝はもらったでぃ!」とミハエル・とうちゃん。チームRothmansに赤信号が灯ってしまった土曜日であった・・・。

 
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