KS-Guyの「バリバリRC伝説」

Lap34チームRothmans復活!?
 
5月26日(日)。昨日のエンジン不調の原因を見つけられずに、一日棒に振ったチームRothmans。エンコンサーボの故障とトラブルに見まわれた車をまずは修理することに。サーボはFGコンペから移植。そしてエンジンに関しては、ピストンリングの交換を試みた。

昨年11月にシェイクダウンをして以来、半年間にレース2回、そしてテストランを繰り返してきたRothmans FW19。ニードルの調整やプラグの交換など考えられる調整を全て行ってきたが、もはや残っている原因としてはピストンリングの摩耗しか考えられなかったからである。交換課程をデジカメに収める余裕もなく、リングを交換した後、コースに車を移動し、慣らし運転から始める。

燃料の混合比は25:1で、ベスト・ニードル位置からHI側、LOW側両方とも時計の針に例えたら10分程度戻しコース・イン。全開走行させないよう、スロットルをじわ〜と握りながら、15分程度走行させ、ニードルを5分ほど絞り、再び15分ほど走行させて一応慣らしは終了。果たして、昨日のような事象は見られるのか?

一抹の不安を抱きながらも、全開走行に移る。まだ完全なベストニードル位置ではないものの、昨日のようなエンジンの異変は見られないし、パーコレーションと思われる事象も起こらない。やはり原因はピストンリングの摩耗によるものだったのだ。これでレースに参戦できる!まずはほっと胸をなで下ろす私の横を、絶好調で駆け抜ける1台のフェラーリー・レッドの車。それはミハエルとうちゃんではなく、Dr.バリチェロであった。

この日テストに参加したF1チームは、ミハエルとうちゃんとDr.バリチェロのFerrari勢、そしてMK.シューマッハのベネトン、そして私の4台であったが、一番エンジンが回っていたのはDr.バリチェロ!ホームストレートやバックストレートなど気持ちいいほど、見事に回っている。いつも冷静沈着なDr.バリチェロであったが、この日はいつになくアグレッシブにコースを攻めている。ベネトンのMk.シューマッハの車は、シケインへの立ち上がりなどで駆動が抜けるような事象が見られる。パドックに戻ったシューマッハに「もしかしてアライメントが左右違うんじゃねぇん?」とちょっと余裕の戻った私が問いかける。「あんたなぁ〜そげぇ言うんじゃったら見てくれなぁ〜」と言うのが早いか、ダウンストップゲージとアライメントゲージを持って早速チェック。

アライメントは合わせているということだったので、ハチイチ用のダウンストップゲージで計ることに。案の定、リヤの左右のプッシュロッドの長さが違っている。とりあえず両方+6にあわせて、再びコースインするMK.シューマッハ。駆動が抜けるような症状はなくなり、「これで(優勝は)もらったでぇ〜!」とご満悦なMk。

余裕をかましていたミハエルとうちゃんも、睡眠不足から解消されたのか、はたまたライバルチームが順調な仕上がりを見せているので、余裕がなくなったのか、満を持してテスト走行を開始する。それを見た私もコース・イン。ミハエルとうちゃんに勝負を挑んだのであった・・・。

 
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