もうひとつのハチイチ全日本選手権

FILE 1GUN-Boyの決意

2年前、そして昨年と2年連続で出場したハチイチ全日本選手権。結果は2大会連続でベスト30内に入ることができたが(ただし下から数えて・・・)、大会期間中、ドライバーでありメカニックであり、そしてチームメイトのピットクルーをこなさなければならず、その一人三役が「こんなにもきついものなのか!」ということを思い知らされた大会であった。ハチイチ全日本に限らず、レースであれば一人三役は当然のことなのだが、全日本となると普段のレースとは違い、そのリザルトこそが全てであり、言い訳も何も通用しない。だからこそひとつでも上の順位を狙って、自分の予選が終われば、次の予選に向けてセッティングのやり直し(私の場合、破損したパーツ交換が主だったが)に時間を使いたいが、自分のピットクルーをしてくれた選手のピットが待っている。正直言って「誰か専属でピットクルーしてくれたら、どんなにレースに集中できるだろう・・・」そう思っていた。

私はドライバーとしてレースに出るのは大好きだけど、ピットクルーは大嫌いである。というか、とっても苦手である。だって私はドジで間抜けで、おせっかちである。その最たるエピソードは、去年の1:5世界戦。予選中のガス欠。前後のタイヤを反対につけてみたり、ステアリングサーボがリバースになってたり、挙げ句の果ては決勝スタート前にホイールナットを締めていなかったり・・・。

そんな私に対して「あんたがピットにいるだけで、何かとんでもないことをやってくれるんじゃないか、そう思うとレースに集中できない・・・」とはトシゾー店長の言葉。まさにその通り!ドライバーとしてもそうだけど、ピットクルーとしての私の信用はゼロなのである。

しかし去年の全日本選手権最終日のこと。1/2ファイナルに向けて準備をすすめるトシゾー店長に、私は何もしてあげることができなかった。もちろん本人は私に何も望むことはなく「頼むから、オレの視界に入らないでくれ〜!と思っていたかもしれない。でも予選、勝ち上がり決勝を通じて、私をはじめ九州から参戦した選手たちのナビやエンジン調整をやってくれたトシゾー店長に対して、何もできない、手助けできない自分自身に対して腹立たしさというか、とっても寂しい気持ちでいっぱいになったのを覚えている。

「それじゃったら、オレがトシゾー店長やみんなのピットクルーとして、全日本に出場する!誰よりも速く、誰よりも確実にピット作業ができたなら、もっとみんなもレースに集中できるはず」。そう去年、無念のCRPから帰りの飛行機の中で、そう心に誓った私であった。

が、しか〜し!誰からも「お前にピットクルーを任せるぜ!」とは言われていない。自分で勝手に決めたこと。信用ゼロの私が、どこまでやれるか!?。まずはフュエール・ガンを使った給油の特訓から始めたのであった。


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