もうひとつのハチイチ全日本選手権

FILE 28〜1/128Final B リザルト

全日本選手権の決勝レースは、予選TQと2位の選手が、グランド・ファイナルレースにシードされる。予選3位の選手は1/2Final A組のGRID1、予選4位の選手は1/2Final B組のGRID1、予選5位の選手は1/2Final A組のGRID2というように、交互にA組、B組に分けられ、1/2Final から1/64Finalまで上位7名の選手があらかじめ決められている。あとの3名の選手は、下位メインから上位3名が勝ち上がりとなるわけだ。

最初に行われた1/128Final B組。九州からは選手権初出場の加藤尚彦選手が登場。ピットクルーには私とYoshidaさんが付く。ウオーミングアップが始まり、選手権で一番の走りを見せる加藤選手に対し、「加藤さ〜ん!調子がいいから、絶対に勝ち上がるでぃ!でもウオーミングアップ中に壊したりしたらダメで〜!」とピットから指示を送る。が、しか〜し!右インフィールドの小さなS字でフロント右側をハードヒット!すぐさま車をピットに回収しチェックすると、ヒットした衝撃で、アップライト下側がひび割れ、ボールが抜け、さらにドッグボーンが脱落している!

「加藤さ〜ん!ドッグボーンが脱落してるぅ〜!」と下から呼んで、予備のドッグボーンを持ってきてもらうことに。さらに、幸い九州勢のパドックは、ピットエリアのすぐ隣!大声で一番手前にいたジョージを呼んで、必要な工具を持ってきてもらい、すぐさまジョージと緊急手術に入る。

「絶対にコースに出しましょう!絶対に走らせてあげましょう!」

私は、ジョージがつぶやいたその言葉が、涙が出るくらいとっても嬉しかった。もちろん、私もそう思っている。全日本選手権の決勝レース、1周もせずにリタイヤなんかさせてなるものか!その気持ちは、私たちだけでなく、パドックにいた他の選手もそう思っていたはず。ドライバーとピットクルー、そして九州選抜選手たちの気持ちがひとつになり、この瞬間、本当の意味での「チーム九州男児」が誕生したのだ!

決勝レースがスタートして5分すぎ、緊急手術は完了!コントロールタワーに立つ加藤さんに合図を送り、コースに車を出す!車に全神経を集中させて走る加藤選手は、アップライトがひび割れた状態であったものの、すばらしい集中力を見せ、見事ゴールを迎えたのであった。


順位 選手名 支部 Laps Total time Best Lap
1 花川 伸英 関西 32 10'04.51 17.88
2 本田 広人 関東 32 10'08.45 18.16
3 杉山 弘恭 中京 32 10'20.98 17.75
4 宮下 哲司 関東 31 10'02.48 18.37
5 伊藤 博和 関西 31 10'11.04 18.15
6 並川 シンイチ 関西 31 10'13.12 18.38
7 門野 文典 関西 30 10'13.42 18.75
8 引沼 学 関西 15 4'42.80 18.00
9 加藤 尚彦 九州 15 10'30.48 18.41
10 伊藤 大樹 関西 1 00'31.50 31.50

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