11月24日(日)に開催されたサーパントカップで、私はピットクルーとしてではなく、レースに出場するトシゾー店長の代役として、終日、PCのモニターの前で、マイクを握っての参戦となった。
BBSにも書いたが、MCは難しい!しかもレース運営を兼ねてとなれば、更に!である。自分がドライバーとしてレースに参戦するのと同じくらい、いや、それ以上にクタクタになった。神経も使うし、体力も使う。レースのMCは格闘技だ!といっても過言ではない(かな?)。
さすがに体力には自信がある私も疲労感は隠せず、それも翌朝「きちぃ〜」と感じるならまだしも、2日後の夜になって「きちぃ〜!」と感じてしまった。これって、よく言う「年取ると、疲れが何日かたった後にやってくる」っていうことなんだろうか・・・!?決勝リザルトを作りながら、どうしようもなく眠たくなって、「1時間くらい横になろう」と思って目が覚めたら、朝だった(笑)。
体調も回復し、レースのリザルトを作りながら、「あのレースはこうやったよなぁ〜」とか「これはすごかったよなぁ〜」と思い出していた私は、どうしても自分の記憶にとどめておきたいことがあって、こうして文章を作っている。それはハチイチBメイン決勝スタート前の出来事。
コースオープン後、10台の車がウオーミング走行中に、1台の車が1コーナー出口付近の縁石にハードヒット!フロント右側を大破し、グリッドにつくことなく、リタイヤとなってしまったのだ。
ここまではよくある話。私がそのドライバーの立場だったら、「ちきしお〜!くそったれぇ〜!」と感情そのままに、「オレはイライラしてるぞ〜」モードになって、周辺のみんなにあたり散らしているかもしれない。みんなは、どうだろう?ひどく落ち込んで、頭を抱えたままなのか?放心状態でレースの状況を見つめているか?それともさっさと片づけを始めて、「さようなら〜」か?
でもこのドライバーは違った。コントロールタワーを降り、ピットクルーが回収した車を見て、レースへの復帰は絶望、リタイヤしかないと判断した瞬間、ドライバーからピットクルーへとスイッチ!これから自分と一緒に走るはずだったチームメイトのピットクルーに徹したのだ!
普通、こんなことってできる?自分の気持ちを瞬時にリセットできる?
私だったら絶対にできない。というかできなかった。事実、今年のハチイチ全日本選手権で、ファイナルを走るTOM選手のピットクルーをやろう!と気持ちを切り替えるまで、すごく時間がかかったのだから・・・。レースが終わって、そのドライバーに「よく気持ちの切り替えができたね!?」と尋ねた私に、「だって気心しれた人がピットするのと、しないのとじゃ、気持ちが全然違うしね。『お前がピットやってくれて、安心して走らせられたよ!』って言ってくれたし」と当然のことをしたまで!いう感じで答えてくれた。
すげぇよ、これって!
「今、自分は何をすべきか」ってことを判断できる力は、トシゾー店長並み!しかも、完璧なピット作業をこなし、Aメイン勝ち上がりに大きく貢献したのだから。さらにはAメイン決勝レースでは、優勝したチョロリンのピットクルーをもこなし、ガンを使っての給油作業も完璧だった。
「あんたなぁ〜ほめすぎやで!」って思うかも知れないけど、誰でもできるもんじゃない。このすごいドライバーは、誰だと思う?Bメイン決勝リザルトを見ればわかることだけど、四国から遠征してきた「もっちぃ」なのだ!
「もっちぃ」は、女性ハチイチ・ドライバーとして、全日本選手権での活躍をみなさんご存じだろうが、そのするどい走りだけではなく、このように意識レベルの高いドライバーへと進化しているのだ!
でもすごいのは「もっちぃ」だけではない。もちろん、すぐさま気持ちを切り替えて、チームメイトのピットに徹したという「もっちぃ」の行動力はすごい!それ以上に、「チームメイトのピットをやろう!」という行動に至った背景を考えると、SPK勢のチームとしてのまとまりがあるからできた行動なんだと思えてならない。
今年のハチイチ全日本選手権でも、四国勢のチーム・ワークはすばらしかった。自分のレースが終われば、チームメイトのピットに専念し、各自が自分の持ち場、やるべきことをしっかり把握し、それを確実に遂行していた(と私の目には映った)。ワークス・チームにひけを取らない、チームワークがあったからこそ、チョロリンのセミファイナル進出をはじめ、四国勢の活躍があったのだ、と私は考える。
来年のハチイチ全日本選手権で、チーム九州男児勢が今年以上の成績を収めるために必要な何かを、もっちぃが、そしてSPKから遠征してくれたみんなが、そのヒントを与えてくれたように思えた私だった。
P.S SPKから参戦してくれた選手のみなさん、どうもありがとうございました。これからのみなさんの活躍を期待しています!機会があったら、またお越しくださいませ! |