21日午前8時過ぎ、無事にドイツから成田に帰国。機内に預けた荷物を受取り、検閲場所を通過しようとしたとき、係員から「その中には何が入っていますか?」と尋ねられる。もうチェックは慣れっこだし、ここは日本だからどうってことない。「工具です」と答えると、そのまま通過できた。
ドイツ・マルクを日本円に換金し、いよいよ全日本モードに気持ちを切り替える時になった。世界戦を一緒に戦ったみんなとのお別れもそこそこに、FORMさいとうさんの車に乗り込み、一路、羽田空港へ。
折しも台風が関西方面を直撃するという中、チーム九州男児部隊は、フェリーが決行のため、陸路で和歌山入りするという情報も入ってきた。東京は曇り空。台風が近づいているという気配は全くない。さいとうさんとお別れをし、それぞれ搭乗手続きを済ませる。出発まで時間があるから、空港ビル3階のソバ屋さんに行く。
久しぶりに食べる日本食。久しぶりに飲む生ビール。でも思ったほど骨身にしみてくれなかった。やはり12時間の長旅の疲れか、それとも全日本選手権への緊張からか…。
利恵ママとお別れし、tamaさん、トシゾー店長、そして私の3人は関空への出発ゲートの前でTVを見ながら待っていると、飛ぶのは飛ぶけど、着陸できない場合は羽田に引き返す旨のアナウンスが流れている。関空に着陸できても交通機関が麻痺しており、空港から外に出ることはできないかも…。そんな思いも乗せて、羽田から関空に向け飛び立った私たち。
国際線の飛行機の中では、眠れなかったのに、国内線ではぐっすり眠ることができた。気が付けば、関空の上空に。思ったよりも機体や揺れず、いや揺れたから心地よいゆりかごになってよく眠れたのかも?しばらく旋回していたようだが、意を決して着陸体制に入った。
「来た、来た、来た〜!」飛行機は無事に着陸。荷物を受取り、そのままタクシーに乗って、宿泊先の和歌山県を目指す。これから先の模様については、tamaさんの参戦記と重複するので割愛する。
ホテルに到着したのは14時前?ドイツ時間では朝の7時。夕食までの時間があるが、寝たら時差ボケの解消にならないからと言われ、「眠らない!眠らない!」と呪文を唱えるが、逆に睡魔を誘ってしまい、集合時間の5分前まで爆睡することに。今度のホテルは一人部屋なので、猛獣の格闘につきあう必要はない。誰かさんも「木こりの深夜作業」につきあわなくていいからせいせいしているはずだ。
台風が来ているというのに、傘もささず、居酒屋へ行く3人。まずは生ビールで乾杯。タン塩にカルビーに、焼き鳥などを注文。やっと日本に帰ってきたことを実感。話もはずみ、おきまりの焼酎タイム。ボトルをキープするも、あっという間に空にしてしまった3人。気持ちよく飲んでいたら、なぜか涙が流れてきた私。
世界戦に出場するまでの出来事や不本意な成績に終わったこと、でも鳥肌が立つような感動のトシゾー店長の走りなどなど、いろんな思い出が走馬燈のように蘇り、いまにも大泣きしそうになった私。
が、しかし!感傷にひたってる場合じゃないぜ!と「ガラガラ」と店の玄関が開くと同時にムゲン軍団のお出まし。あとは、tamaさんの参戦記をご覧あれ。
トシゾー店長を一人残し、私とtamaさんは雨に濡れながら帰った。シャワーを浴びて、眠ろうとしたとき、棟梁から携帯に連絡が入る。「今、徳島〜。高速道路が通行止のところもあるし、フェリーも動いていないから、遠回りしていくよ〜」 9割方寝てたので、たぶんそんな会話だったと思う。
寝入ったところで、ドアを誰かがガンガン叩いているので、出てみると、しこたま酔ったトシゾー店長。「部屋のカギ知らない?」飲みに行く際、私の部屋に忘れていってたのだ。しょうがないやつ。千鳥足で部屋に消えるトシゾー店長。そしてユルギッチ・・・。
そのまま眠ってしまって、目が覚めたのは朝3時過ぎ。まだドイツ時間から抜け出ていない。また眠ろうとしたが、眠れない・・・。結局、朝まで眠れずに、棟梁に電話したり、荷物の整理をしたり・・・。
6時過ぎ、ハシモトくんから「着きましたよ〜」のTELあり。駐車場まで出迎えにいくと、時を同じくして、鹿児島から遠路はるばる陸路を走って到着したばかりのJINくん、匠さんとナカシマさんはtamaさんの車の中でおにぎりをほおばっていた。棟梁とハシモトくんも疲れているものの、元気な顔をしている。
天候はというと、台風の影響はなく、明け方降っていた小雨も止み、どうにか練習できそうな感じ。軽く朝食をとっていると、眠そうな顔をしてトシゾー店長が登場。「目が覚めたら、ビールやジュースの空き瓶が散乱していた・・・。おまけに、なぜかユルギッチがオレの部屋でブツブツ一人ごとを言ってた・・・」。
まだ酔った状態のトシゾー店長は、アサハラさんの車に乗り込み、一足先にCRPに向け出発。私たちも車に乗り込み、コースへと出発した。
こうして私たちの全日本選手権が始まったのであった・・・。 |