SW野郎の「1:8全日本選手権参戦記」

びびりまくりの練習走行

時差ボケを解消できぬまま、CRP入りした私。曇り空だったからかもしれないが、目がよく見えない。遠くも見えないし、近くもぼんやりしている。まさか、もう老眼になってしまったのだろうか?

午後2時過ぎ、路面もある程度乾いたところで、みんなが走り始める。10日間、1:5ばっかりやっていたので、下から見るハチイチの速さといったら、とんでもない。「こんな速い車の中で、走らせることできるんだろうか???」 相当ビビリまくっている私。そうも言ってられないので、勇気を出してコントロールスタンドに上がる。しかしスタンドの上には20名くらいのドライバーがぐっしりいる。おそるおそるピットレーンから車をコース内に入れる。でもまともに走らせることができない。ぜんぜん感触をつかめない。おまけにエンジンは吹かないし、車の挙動もおかしい。あちこちで立ち往生し、ナビをお願いしたtamaさんは決死の覚悟でコース内に救出に入ってくれる。
 
ハチイチの走らせ方になっていないのもあるが、どうも車に原因がありそうだ。ピットに車を入れ、プロポを握ってサーボの動きを確認すると、ステアリングサーボもエンコンサーボもおかしな動きをしている。どうやらサーボに問題があるみたい。

パドックにもどり、車をばらす。ステアリングがやたらシブイ。よく見るとCリングが外れている。サーボ自体には問題はない。続いてエンコンサーボを交換。これで少しは違うだろう!と思い、勇気を出してコースイン。しかし2分もたたないうちに、車が意に反して止まってしまう。ピットに改修された車をよく見ると、またエンコンサーボが壊れている!パドックに戻ってサーボを交換。この時点で時計の針は17時を回っていた。

私が使用してたバンド(75)は、小坂くんとサヨピーの3人で一緒に使っていたので、自分の番が来るまで、エンジンの調整をしようと、パドックの後ろで調整していると、「カツン」というイヤな音とともにエンジンが死んでしまった・・・。

世界戦出発前に、NEWエンジンを新調しようかと思ったが、在庫がなく、その事をtamaさんにドイツで話したら「オレが貸してやる!」と言ってくれてたので、申し訳ないけど、tamaさんに「エンジン貸してください・・・・」とお願いする。結局、乗せ変えた時点でこの日の練習時間は終わり。全く練習できないまま初日が終わってしまった。
 
ホテルに帰り、みんなで夕食。私はカツ丼の大盛りを食べ、明日に備える。部屋に帰り、夜中の1時30分頃まで車のメンテをする。

翌日の練習走行。昨日の時点ではコントロールプラクティスだと言っていたが、変更になり、今日もただの練習走行となる。朝からみんな気合い入りまくりで、練習している。まだビビっている私であったが、いつまでもそんなこと言ってはいられない。気持ちで負けたら、絶対に勝てる訳がない。気合いを入れ、でもリラックスしてコースに入れる私。ようやくハチイチのスピードにも慣れ、どうにかこうにか流れを妨げずに走れるようになってきた。 「よし!よし! だんだん慣れてきたぞ!」

この日は翌日から始まる予選に向け、練習走行は16時までとなっている。ラスト30分となったところで、私の最後の練習走行に入る。が、しかし、またもや車の調子がおかしい。おかしいと思ったところでやめればよかったのだが、最終コーナーをクリアして、ホームストレートに差し掛かったところで、イン側に付きすぎ、全開のまま縁石に乗ってしまい、車が離陸!柔道一直線の地獄車をかけられたように、ガシャガシャガシャ!と転がって、1コーナー奥のフェンスに張り付いてしまった・・・。

まあ、やってしまったことは仕方ない。いよいよ明日から始まる予選に向けて、気持ちを切り替えるしかない。今日もみんなでホテルの和食屋で食事をとり、部屋に戻って車をゼンバラする。24時を回ったところで、tamaさんが様子を見に来てくれた。
「どないなってるねん?朝までかかるんとちゃうん?」とtamaさん。それもそのはず。組み上がっているのはリヤ周りだけで、あとはぐちゃぐちゃ状態であった。そんな私を見るに見かねて、tamaさんが手伝ってくれる。今回の全日本で「クラッチ博士」と命名されたtamaさん自ら、センタックスクラッチのクリアランスをとってくれた。今大会では絶好調のtamaさんであったが、人前では決して見せない緻密さというか、繊細さを垣間見た。そして車のことを良く知っているし、勉強もしている。やはりこれが速さの秘密なのだと思った。

26時過ぎまでかかって、ようやく車らしくなってきたところで、tamaさんが部屋に戻った。明日から予選が始まるというのに、私のためにこんなに遅くまでやってくれたtamaさんに感謝しつつ、ベッドに入ったのは、ボディをカットし終わった27時30分であった・・・。
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