スタート5秒前で、まさかのエンスト!ナビをつとめるクラッシャーさんが血相を変えてピットに走る。無情にもスタートが切られ、1:5世界戦セミファイナルと同じく、ピットスタートとなったトシゾー店長。エンジンスタートに手間取り、なかなかピットから出てこない。プラグが飛んでいるのか?コースに復帰した時には、すぐ後ろに先頭集団が迫っていた。1コーナーをクリアしたところで、ラインを譲るトシゾー店長。早くも全車にラップされてしまう。しかし、ここから驚異の追い上げが始まったのであった!
予選を通じ、NTのセッティングはドンピシャに決まっており、世界戦でのブランクを全く感じさせない走りで、前を行く車をパスしていく。華麗な走りに更に磨きがかかったトシゾー店長。各コーナー入口では後ろの車に詰められるものの、立ち上がりでその差を広げ、徐々に後続を引き離していく。全てのコーナーで円を描くかのような走り。うまく表現できないけど直線的に「ぐわっ!」と突っ込んで、スロットルワークでコーナーを抜けるという走りではなく、十分に減速しコーナー出口に車を早く向け、そこから立ち上がっていく。
10分過ぎだったか、6番手まで順位を上げるトシゾー店長。その走りは、まさに世界戦のセミファイナルと一緒!ラップタイムも安定しており、このまま行けば、残り1分で3位浮上も!という状況に1コーナー手前のフェンス越しに観戦していた私たちも、応援に力が入る!「行け!行け!行け〜!」
しかし15分過ぎ、バックストレートから左のインフィールドへ入ったところで、まさかのエンジンストップ!またプラグが飛んだみたいだ。このエンストにより、トシゾー店長、初出場から3大会連続してのファイナル進出は、残念ながら崩れ去っていったのであった・・・。
セミファイナルが終わって、パドックに戻ってきたトシゾー店長。でもその顔には、いらだちや悔しさよりも、自分の思い描く走りができたことに対する自信というか満足感が感じられた。もちろん、悔しい結果には違いないのだけれど、「どうやった?いい感じで走れていたと思うんやけど・・・」というトシゾー店長の言葉に大きくうなずく私であった。
「確かに速くなった!というより、ライン取りが違ってきたで。ギクシャクした動きがないっち言うか、ムダがねぇわなぁ。いい感じやったで!」と素直に表現する私。
総合成績18位という結果だけでは語れない、トシゾー店長にとっては収穫の大きかった今年の全日本であったと思う・・・。 |