ツーリングクラス決勝レースの序盤で、予選TQのMIKIさんがデフトラブルのため、まさかのリタイヤとなり、これまたまさかのトップに立った私であるが、確実に私との差を詰めてくるBMW!
それは私がノーマークだったエコストックを駆るO澤くんだ!今大会が初レースという彼であったが、前日、takoten殿から「うちのホープですよ!」と紹介されたO澤くん。彼が持ってきたタイヤの本数を見ただけで、かなりコースを走り込んでいるのが分かった。
G230RCを積んでいるとはいえ、マフラーはエコストックの純正マフラー。私はsoloのノーマルエンジンだが、バキュームチャンバー+Gパイプ効果で、パワー的にはO澤くんを上回っている。
なのに、なぜ差を詰められるんだ?
15周目くらいだったか?完全に私の背後に迫ってきたO澤くん。高速シケインを通過し、バックストレートへ入る右コーナーで私は大きく外側にはらんでしまった。そのスキを突いて、O澤くんはインからベストなラインでバックストレートを立ちあがっていく!
「上等じゃん!今度はオレがプレッシャーを与えちゃるでぇ〜!」
と思った私は甘かった。パワーも、そしてタイヤもアドバンテージのある私のStreetが、コーナーごとに徐々にではあるが離されていく。だんだんと焦りを感じ始める私をよそに、O澤くんは、非力なエコストックを巧みに操り、コースを攻めていく!
「まるで頭文字Dの藤原拓海じゃん!」
30周すぎには、トップを走るO澤くんとの差は7秒に広がってしまっていた。O澤くんにプレッシャーを与えるどころか、逆に私がプレッシャーをかけられてしまうハメに!MCでもtakoten殿はO澤くんをベタ誉め!私はいつの間にか悪役と化していた。
60周のレースも折り返し地点を過ぎ、O澤くんとは、付かず離れず5〜7秒差で周回を重ねていく。これからは車の性能の差というよりは、ドライバーの集中力が大きなカギとなる。私は一気に差を詰めることはできないので、まずは自分がミスをしない走りに徹し、残りの周回を走り切ることだけを考えた。
「レースは何が起こるかわからない!」
これまで経験した1:5レースでは、思いもよらぬ展開を見てきたし、自分もとんでもない失敗を繰り返してきた。事実、ツーリング決勝レースの序盤にMIKIさんのまさかのリタイヤにしてもそうだ。
そして迎えた34周目。再びまさかの事態が起こったのだ!
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