「うそやろ!?」とコントロールタワー上の私は、全くもって信じられない光景に唖然となる。惰力で転がるStreetに、何度スロットルを握っても加速してくれない。90度ターン手前で力尽きたHARM
Street。それを見た竹ちゃんが、パドックから猛然とダッシュして、車に駆け寄ってくれ、何とか復帰できないかと原因を調べてくれている。
私は大方の予想はついていた。40Tのスパーを止めているビスが緩んだか?それともデフを回す15Tのギヤが緩んだか?コントロールタワーを降り、竹ちゃんが回収してくれた車を見て、原因ははっきりした。15Tのギヤが落ち、おまけにベアリングまで抜け落ちていた。
ギヤが脱落した原因も想像がついた。一緒に抜け落ちたベアリングが過熱し、ギヤシャフトが高温になり、ギヤを固定しているイモネジが緩んできたんだろう。過去にも何度か経験しているし、世界戦では予選で続けざまに2回も脱落したんだから・・・。
これでは手の施しようがない。HARM Streetのデビュー戦は、ファイナルラップ、ゴールまで半周というところでのリタイヤに終わってしまった・・・。
でも不思議とその時は、あっけらかんとしていた私であった。かえって周りのギャラリーのみなさんの方が「何で!?あとちょっとでゴールやったのにぃ!こんなことってあるん!?」と残念そうに言ってくれた。。私にしてみれば、よくそこまで持ってくれたという気持ちが強かったし、全く歯がたたないと思っていたSPKのツーリング部隊のみなさんを向こうにまわして、この成績が収められたことは、十分満足できたし、とっても楽しいレースだった。
でも、今、その時の光景を思い出すと、悔しいやら腹立つやら・・・。
レースは、2番手を走っていたMIKI-Hさんが逆転で優勝を飾った。2位は私。3位にはKoちゃんが入ったが、たっちゃんはサーボトラブルのため、残念ながら序盤でリタイヤとなってしまった。
パドックに戻った私は感傷にひたっている時間はなかった。このあと、すぐF1クラスの決勝レースが始まるからだ。59周+80m、時間にして27分間走らせたあとの体力は、さすがに残っていない。でもSPKのF1部隊といいレースをしたい!という気持ちで準備を始めた私であった。
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