頭文字(イニシャル)AD外伝
プロジェクトAD-X 挑戦者たち

Vol.1「パンダ・トレノ化計画」をぶち上げる!
 
  
2003年シーズンはHARM Streetを駆り、レース参戦を決意した私であるが、車作りと平行して、ボディをどうするか?ということに頭を悩ませていた。

昨年、「ディテールにこだわる!」をコンセプトに、1:5F1のカラーリングは龍の塗り師/親方に依頼して、Rothmans Williams Renaultにしてもらい、さらにそれだけにとどまらず、ウエアもRothmansにこだわった私であった。HARM Streetもその路線を踏襲し、実車レーシングカーのカラーリングを施し、ウエアも・・・と考えたが・・・。

さすがに同じことをやっても芸がない。何か新しいことに挑戦しよう!ということで、キーワードとなったのは、「Street」。

この言葉から連想されるボディで行きたい!と考えた。連想されるのは、う〜ん「セサミ・ストリート」、「ストリート・ダンサー」、「ストリート・ファイター」、「ストリート・スライダーズ」・・・とは冗談で、やっぱり「Street」とくれば、「公道レーサー(古い!?)」しかないでしょ!

「公道レーサー」となれば、「湾岸ミッドナイト」とか「サーキットの狼」、さらには「マッハGO!GO!GO!」などが思い浮かぶが、やっぱ「イニシャルD!」。「イニシャルD」となれば、AE86!したがってカラーリングは、パンダ・トレノに決定!

実は、ボディのカラーリングを決めるのに、頭を悩ませるどころか、10秒もかからなかったんだけどね・・・(笑)。 しかし問題となったのは、「ボディのペイント」。

一昨年の1:5世界戦から私は「龍の塗り師」親方にペイントは依頼していたが、多忙な親方に、単調なパンダ・カラーのペイントをお願いする訳にはいかない。

「どうしようかなぁ〜」

そんな折り、「GUN-Boy!ボディはどうするん?」と私に問いかけてしまった一人の男がいた。

「そりゃもう、『イニシャルAD』っち言うタイトルにしたくらいじゃけん、パンダカラーのAE86にして、『藤原とうふ店(自家用)の代わりに『花田電器(自家用)』って入れようと思ってるんやけど・・・』と答えた私。

「何や?その花田電器っちいうのは?」

「いやぁ、私の実家、電器屋やってるもので・・・」

「ふ〜ん・・・そんで、ペイントは親方に頼むん?」

「いやあ、さすがに親方には頼めませんよ。」

「ふ〜ん・・・それじゃったら、オレが塗ってやるよ!」

「えぇ!?本当ですかぁ〜!」

不運にも私に声をかけてしまったこの男こそ、Seiさんなのだ。Seiさんは、昨年、ツーリングにハチイチ、そして1:5F1と、ドライバーとしての活動はもちろん、シーズン後半からは親方やボス、むらさきさんらの巨匠に刺激され、自らもペインターとしての活動を始め、めきめき頭角を表してきた今後期待のペインター・ルーキーでもある。

「で、さあ、イニシャルDはトレノだけど、あんたのボディはアコード。もしやアコードをトレノにしろ!なんて言わないよなぁ〜」というSeiさんは、私のつぶらな(?)瞳の奧に、メラメラと燃える炎を見たのであろうか、「アコードをトレノにしろ!っち言うんじゃなぁ・・・考えてみる・・・」。

「よろしくお願い、しまぁ〜す!」とほほえみかける私に対し、「しまったぁ〜口をすべらせたぁ〜。やってやろうか?なんて言わなきゃよかった・・・。『やっぱ、やぁめたぁ〜!』って今なら言える・・・」と本当は思ったはず。

しかし、そんなことは一言も口に出さなかったSeiさん。 「引き受けたからには、後には引けない。それが男っちいうもんじゃぁ〜!」と思ったかどうかはわからないが、Seiさんとの会話をきっかけに、アコードのボディを「パンダ・トレノ仕様プロジェクト」がスタートしたのであった・・・。
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