頭文字(イニシャル)AD外伝
プロジェクトAD-X 挑戦者たち

Vol.2 あっけない軌道修正
 
  
HARM Streetであるがゆえに、「ボディを公道レーサー仕様にしよう!」計画をSeiさんと確認し、帰宅した私は、一本の電話を入れた。

「あのなぁ〜、ラジコンのボディの話なんやけど」

「・・・が、どしたん・・・」

「そげぇ、お前、冷てぇ言い方せんでいいじゃんか!」

私が電話を入れた相手は、私と4つ違いの弟。やつは、実家でオヤジと一緒に電器店(電気工事も)を営んでいるが、高校卒業後、東京の専門学校を卒業し、人材派遣会社に就職。仕事もバリバリこなしていたが、もうひとつ、FC(RX-7)をバリバリにチューンし、首都高や湾岸を攻めていたのだった。

そんな弟に、実家の電気屋の名称をボディにペイントしていいか、念のため確認したところ、「あのなぁ〜ミーハーすぎん?何でアコードを86にせんといけんの?アコードやったらスポコンやろ!」

「スコポン?」

「・・・「スポーツ・コンパクト」の略で「スポコン」っち言うんじゃ!「スポコン ホンダ」とか「スポコン アコード」とかで検索してみなぁ〜。山ほど出てくるで!ほんなりぃ〜(ガシャ)」。

「スポコン」とは、何ぞや!?弟のいうキーワードで検索したところ、山ほど出てきた。「スポコン」とは、一言で言うと「『速くてカッコいい』のポリシーのもと、LAから発祥したセンス抜群の改造車」ってとこ。

それを知って、「ビビッ!(これまた古い・・・)」ときましたねぇ。サーキットではなく、公道をステージに、「速くてかっこいい」というポリシーを持った「スポコン」こそ、私が描く「Streetのイメージ」そのものだったのだ!

「こりゃぁ、スポコンしかねぇ〜!スポコンで行くでぇ〜!アコード=パンダ・トレノ化計画は、やぁめたぁ〜!」 と私があっさり軌道修正したとはつゆ知らず、Seiさんは、「やっぱアコードを86トレノにするのは不可能じゃぁ。せめて86レビンだったら・・・。でもGUN-Boyのヤツが何というか・・・。う〜ん、困ったぁ〜」と頭を悩ませていたのでした・・・。
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