エンジンパワーに勝るBARの前に出るためには、スタート直後の1コーナーで前に出るしかなかったチームRothmans。その思惑通り、アウトコース側からのスタートだった私は見事ホールショットを奪うことに成功する!苦手な左のインフィールドでは、BARの激しいチェックを抑えつつ、得意のシケインでのアプローチもばっちり決まり、トップでコントロールラインを通過した。決勝レースの経過はレースレポートに書いたとおりなので割愛するが、MIYA企画が撮影してくれたVTRを何度も見ながら、楽しかったレースを思い出した私である。
タイヤ交換では、博多の松ちゃんがピットストップボードを掲げ、あだたくちゃんが、タイヤ交換終了後、おもむろにポケットからウエスを取り出し、バイザーを拭いたのちピットロードに車を置く様子などが撮られており、DJ岩本の「おっと〜ここでピット作業終了と思いきや、な、何とバイザーを拭いているチームRothmans!これはいい!(笑)。ギャラリーからは大きな拍手と歓声が上がっているぅ〜!」というMCもばっちり入っていた。
このパフォーマンスもあだたくちゃんと打ち合わせ通りのこと。「KSさん、やっぱピット作業では絶対に必要でしょ(笑)」とレースがスタートする前に、あだたくちゃんが私にささやいてくれた。こんなことできるのもF1ならでは!今思えば、去年1年間、FGコンペでひたすら表彰台の真ん中を目指し、ただレースで勝つことだけを目標にしてきた私は、結果的に1度も表彰台の真ん中に立つことができなかった。私のホームコースであるKawasemi.Jrでのレースも、王者、金さんの後ろを走ることしかできなかったのであるが、この開幕戦は違っていた。決勝レースこそ、チームFerrari=とうちゃんの完璧なるドライビング&ピットワークの前に沈んだ私であったが、コントロールタワーの上では終始笑顔が絶えなかったRCを走らせることが、レースに出るってのは、こんなに楽しいんだ!と心からそう思えた。
予選、決勝、そしてピットワークのポイントで争われたこのレースで、私は初優勝を飾ることができた。それはドライバーである私一人の勲章ではない。ピットクルーを努めてくれた、あだたくちゃん、博多の松ちゃんはもちろんのこと、完璧なる塗装をしていただいた龍の塗り師さん、ドライバーの固定やスイッチ類の取り付けをしてくれたとうちゃんはじめ、こんな楽しいレースを運営してくれたトシゾー店長&ひろりんほかみんなのお陰であったのだ。この場を借りて、心から感謝の気持ちを伝えたい。
「本当にありがとう!」
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