KS-Guyの「バリバリRC伝説」

Lap38〜熱き鼓動の果てに・・・

ホールショットを奪った私の後をFerrariのミハエル・とうちゃん、Jordanのジン・アレジが追いかけてくる。セミウエット路面だからスロットルワークは慎重にしなければ!と頭ではわかっていたけど、意思に反してラフに握りすぎた!リヤが流れスピン!後ろにつけていたミハエルも私をかわそうとしてスピン!その横をアレジがすり抜けていく。後方から来た車にも抜かれ、オープニングラップは7位で通過したRothmans。周回を重ねていくうちに、雨足が次第に強くなり、コース上はウエット路面と変わっていった。と同時にコーナーでスピンする車、コースアウトする車が続出!そんな中、トップを走るJordanのアレジは、すばらしいペースで走り、2位以下をぐんぐん引き離しにかかる。

「ここで離されてなるものか!」。焦る私は前を走る車を無理に追い越そうとして、不必要に車間距離を縮めてしまい、あげくの果てにはBAR/ビルヌーブのリヤに突っ込んでしまった・・・。

「F1クラスは、かっこいいレースをしたい!」そう公言しておきながらのバッド・ドライビング。コントロールタワー上で、「ごめんなさい!」を連発する私。ウエット路面だから仕方ないとは言いたくない。ウエット路面だからこそ、無理な走行は禁物だということは百も承知のはずなのに・・・。「そこまでして前に出たいか!」自分自身が情けなくなった。

でもいつまでもその気持ちを引きずってはいけない。やってしまったことはしょうがない。これからカッコイイレースをやればいいんだ!ピットクルーのあだたくちゃんから、インカムを通してコース状況を伝えてもらう。車間距離を保ちながら、安全な場所で前の車をパスし、2位まで浮上した私であったが、すぐ後方にはトップを走るJordanが迫っていた。

ペースを上げようにも上がらないFW19。Jordanとの差はぐんぐん詰まってくる。ここで私の犯した2つ目の過ちに気が付いた。それはタイヤ。私のタイヤはスリック状態。Jordanのタイヤは溝がしっかり残っている。やはりウエット路面では、グルーブド・タイヤがその威力を発揮するのだ・・・。雨足はどんどん強くなる。ここでウオーマーで温めておいたタイヤに交換だ!インカムであだたくちゃんにピットの状況を聞くが、すでにBARがタイヤ交換中であった。レギュレーションでピットでタイヤ交換するのは1台のみと決められているF1&STOCKクラス。したがって先にタイヤ交換のためにピットに入った車がコースに戻らなければ、その間ずっと待っていなければならないのだ。

明らかにスピードが違うRothmansとJordan。私はJordanを先に行かせ、タイヤ交換するタイミングを図ることにした。しかしここでまさかのレッド・フラッグ!「えぇ〜?何で?」と思ったが、降雨ならまだしも、雷も鳴り出した。これは危険だ!もしも落雷があった時は、取り返しのつかないことになる。全車ピットに車を入れるも、この日再びコースに戻ることはなかったのであった・・・。



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