SW野郎の「バリバリRC伝説」

LAP5〜ボールエンドの調整

確かにトシゾー店長が言うように、シェイクダウンを行う前に、ボールエンドのシブさを取っていた方が、走らせてシブさを取るよりもいいというのは分かっているけど、走らせたい気持ちが先走り、今までの私だったら、「そげんなんのは、後からでんいい!」とコースインさせただろうけど、今の私はちょっと違う。これも今まで数多くの苦い経験を積んできたこの私だからこそ、整備の行き届いた車づくりというのも、F1に挑戦するにあたっての課題のひとつでもある。さっそくシャシーからフロント部分を外して、ボールエンドのシブさをチェックするも、全然シブくない。
それもそのはず。F1用のボールエンドは調整式になっていて、ビスを締め込むことでガタをとるようになっている。しかしキットの状態だと、ビスが締め込まれていないので、シブくないのは当然である。写真左のように、全てのボールエンドにビスを締め込んでいくと、1カ所だけ、不具合な場所を発見。写真右のロワー・ウイッシュボーンに取り付けているプッシュロッドである。ビスを取り付けると、頭が干渉し、動きがシブくなってしまう。強く締めるとボールエンド自体がシブくなるため、再度取りはずし、ビスの頭が干渉しないように削ってやった。
フロントを外したついでにといったら悪いけど、ダンパーもチェック。バネを外して上下に動かしてみると、エアがかんでいたので、キャップを外してエア抜きをする。キット状態では、オイルもかなり柔らかい。1000番か2000番といったところ。オイルも今後、いろいろ試してみるけど、とりあえずはキット状態からシェイクダウンしようと思う。写真左は、コンペ用ダンパーとの比較。赤バネがF1用。黄バネがコンペ用。明らかにダンパー、そしてバネの長さが違う。話は横道にそれるが、トシゾー店長は、世界戦の時、F1のバネを使用したのであった。
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