「バリバリRC伝説」

Lap 6〜しなやかな足周りへ
 
贅肉を削ぎ落とし、鍛え抜かれたスプリンターのようなHARM FX-1の運動性能を余すところ無く発揮させるためには、やはりダンパーはもちろんのこと、アーム類を含めた足周りが、しなやかに、かつ、しっかりと仕事をしなければならない。

そのために、まず、上下のサスアームとプッシュロッドのシブさを取ることに。FG F1のボールエンドは、全くシブくなかったのだが、FX-1は、あらかじめ調整用のビスがねじ込まれているためか、ピロボールの動きがとってもシブかった。いったんピロボールを外し、リーマーでボールエンドを軽く削ってやる。「ギシ!ギシ!」という動きだったピロボールが、「シャカ!シャカ!」という動きになった。ここで削りすぎてしまうと、走行中にボールエンドが抜ける恐れがあるので、注意が必要!

さらにおきまりのベアリングの脱脂作業へと移る。キット状態のベアリングには、グリスがてんこ盛りで、かなり重い。私はこのグリスを完全に抜き取り、ベアリングオイルを塗布するだけにするのだが、今回、FORMから発売されている「マウンティング・ツール」を使用してみた。


これまでアップライトなどのベアリングの脱着は、ガスバーナーを使って熱して行っていたが、このマウンティングツールを使えば、いとも簡単にアップライトなどへ圧入することができる。

最初、このツールでアップライトのベアリングを外そうとしたが、どう考えても外しようがない。しばらく考えたが、やっぱりこのツールは圧入しかできないようで、ベアリングを外すために、これまで通りバーナーで熱して外した。

容器にガソリンと潤滑スプレー(私の場合は、111)を吹いて準備し、ベアリングをその中に入れ、根気よくグルグル回し、グリスを抜き去る。その後、ベアリング内に残ったガソリンを拭き取り、セントラルのベアリングオイルを塗布し、ベアリングのグリス抜きは完了。

アップライトへのベアリングの圧入であるが、下の写真のとおりにセットし、ハンドルを回してやると・・・いとも簡単に圧入ができた!「うお〜!こりゃすげぇ〜!」。全く力を入れることなく圧入ができるのだ。この快感を一度経験してしまうと、マウンティングツール無しでは、メンテできなくなってしまった!


 
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