「バリバリRC伝説」

Lap 8〜エンジン周りの搭載
 
HARM FX-1を目にした時、これまで紹介したメインシャシーや前後のアルミバルクヘッド、サスペンションレバー(VETEQやNTで言うロッカーアーム)などの前に、強烈に焼き付いたのは、もはや芸術品とも言えるファーストワンのパイプ!

これまでHARMグランプリや、Kawasemi.Jrチャレンジカップ1:5シリーズ戦のオープンクラスでファーストワンのパイプを装着した車を見てきたが、その造形美とあわせ、乾いた排気音も魅力のひとつ。
実はFX-1のシェイクダウンを前に、我慢できずに排気音を聞いてみた!思ったよりも静かであったが、ミエルケのパイプよりも乾いた音で、昔、やまなみハイウエイで聞いたRZ350 with イシイのチャンバーのようだった。もちろんエンジンパワーを最大限に引き出す効果も!きっとFG F1のオーナーの中にも、このパイプをつけてみたい!と思っている人も多いのではなかろうか!?

ただ、このファーストワンのパイプは、FG F1にはそのままでは搭載することができない。というのも、マニホールド部分が長く、FG F1のバッテリー搭載位置まで伸びてくるからだ。さらにFX-1はFG F1に比べ、サーボの搭載位置が前方寄りとなっている。これはパイプからの熱を避けるためだと思われ、FG F1にこのパイプを搭載するためには、そうした耐熱処理が必要と思われる。
 

HARM FX-1のエンジンは、ゼノア230RCが搭載されている。クラッチは写真右上のとおり、FGエコラインなどでおなじみの2ピース・クラッチがついている。関西のYNさんの話によれば、「いろいろとクラッチを使ったけど、ノーマルのクラッチが一番いいんじゃないかなぁ〜」とのこと。ただクラッチのバネはノーマルタイプと思われ、これを強化タイプに変われば、ミートもシャキっとなるだろうし、アジャスタブルのクラッチへの換装も無加工でできるかもしれない。

さらにエアクリーナーはK&NのF1専用がついている。吸気効率も高く、ファーストワンのパイプと相まって、ゼノア230RCのパワーをいかんなく発揮できるだろう!ただし、このエアクリーナーは専用のアダプターが必要であるため、そのアダプターが付いているHARM FX-1以外の車には残念ながら使用できない!
 
エンジンの搭載方法であるが、クラッチベル固定用パーツで、バルクを通しエンジンを固定する。さらにシャシー下部に2本のビスで固定する。キット状態のFG F1に比べ、非常に簡単にエンジンを載せ換えでき、メンテナンス性にもすぐれている。

非常にすっきりとしたエンジン周り(画像左上)。FG F1のオプションとして発売されているベルトテンショナーは、HARM FX-1ではまだ発売されていない。でもミハエル・とうちゃん曰く「ベルトを張りすぎない方が、駆動効率は上がるんじゃないかなぁ〜」とのこと。確かにベルトを張りすぎると、駆動部分が重たくなる。でも緩いとぎゃくにベルトの山が飛んでしまう恐れも・・・。

燃料タンクは、FG F1と同様のもの。搭載位置も同じである。「でもどうせなら燃料タンクも改良してほしかったよな。せめてタンクキャップの位置くらい・・・」とミハエルとうちゃんと話した私であった。


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