「バリバリRC伝説」

Lap 13〜タイヤウオーマーを極める!
 
  
今日は10月9日(水)。10月に入って日中は気温が高くなるものの、朝晩はめっきり寒くなり、みなさん風邪などひかれていませんか?私はスキンヘッドにして以来、風邪をひかなくなりました!なんて豪語していたら、しっかり風邪をもらってしまい、つらい毎日を送っております・・・。

さて、これから厳しい冬を迎える訳だけど、1:5をやってて一番つらいのが、タイヤが温まるまでの時間。冷え切った路面で柔らかいコンパウンドのタイヤを装着して走行させても、タイヤが温まってグリップするまでには、最低3周ほどかかってしまう。その3周がくせ者で、もうグリップするかな?と思ってスロットルを握ったり、S字を切り返した日には、車が暴れて、ややもすると縁石にハードヒットさせてしまい、足が折れてしまうこともある。

そこで登場するのが、タイヤウオーマー。この効果を思い知らされたのは、昨年の3月だったっけ?HOKUSEIサーキットで開催されたFGカップに、tamaG、abeG、そしてとうちゃんの4人で参戦した際に、一人、ウオーマーを装着したtamaGは、最初から飛ばしまくり、結局、スーパーポールも持っていかれたという苦い経験があったので、ツーリング用とF1用の2種類のウオーマーを揃えて使っている私である。

しかし、その使い方と言えば、予選や決勝が始まる10分前くらいからタイヤを温め始め、「だいたいこれくらいやろう!?」といういい加減な使い方しかしてこなかった。そこで今回、遅まきながら、タイヤウオーマーについて、いろいろ実験をしてみた次第である。

HARM FX-1にタイヤウオーマーを装着し、安定化電源につないで準備は完了。さっそく計測開始した。何の計測かと言えば、一定温度までの到達時間!ウオーマーとタイヤの間に、ホームセンターで買ってきた温度計を差込み、温度の上昇を確認する。スタート時点では20°だった目盛りは、徐々に上昇を始め、3分で40°、10分で60°、30分では何と80°まで上昇したのだ!

その後、安定化電源からコネクタを外し、温度の低
下を見てみると、80°から60°まで下がるのに5分、40°まで下がるのに10分という時間を要した。
温度 到達時間
40° 03:00
50° 06:00
60° 10:00
70° 18:00
80° 30:00
60° 05:00
40° 10:00
計測した場所はKawasemi.Jrのショップ内だったので、このデータであるが、同じ時間帯にパドックでやってみるのとでは、到達時間に大きな差が出ると思われるし、小雪が舞い寒風吹きすさぶ真冬の屋外だと、ここまで早く温度が上昇しないかもしれない。

しかしこのデータから、10分程度しかウオーマーをかけていないと、タイヤの表面温度(これはウオーマー自体の温度と思われるが・・・)が一時的に50°〜60°くらいしか温まらないことがわかった。

後日、実際に走行させてみて、タイヤがグリップを発揮するようになる表面温度は何度なのかも計ってみれば、事前にウオーマーをかけて、その温度にしていれば、どんなに寒くてもコースインした時点からグリップを発揮させることができる!

しかし、ここで問題になるのがタイヤ表面の温度の管理。表を見ていただければ分かるように、ウオーマーをかけた状態だと、どんどん表面温度は上昇してしまい、30分かけつづけたら80°まで上昇してしまう。温度計を気にしながら、安定化電源につないだコネクターを抜いたりするのは面倒だ。

そこで登場するのが、NEWSにも紹介されたタイヤウオーマーコントローラーである!Kyoshoから発売されたこのコントローラーは、ウオーマーとタイヤの間にサーモヒーターを差し込み、それが温度を管理して、20°〜80°まであらかじめダイヤルでセットした温度で保つことができるという優れモノだ!ただし、このコントローラーは、同社から発売された1:10用のウオーマー専用のコントローラーであることから、実際に1:5用のタイヤウオーマーに使うことができるか、我がTeam Rothmansの頭脳である、プロフェッサーTakuちゃんに依頼して、調べてもらった。

結論から先に言えば、このコントローラーでは、1:5用タイヤウオーマー1本分しか使えないらしい。電気屋の長男でありながら、電気関係はよくわからない私は、うまく説明することができないが、用は4本を温めるだけのアンペア数が足りないという訳だ。このままの状態で前後のタイヤウオーマーを接続したら壊れてしまう!

しかしプロフェッサーTakuちゃんの手にかかれば、1:5用に大変身!必要な部品を交換するだけでばっちりらしい。値段も2,000円程度できるということなので、チャレンジしてみてはいかがだろうか?

「でも本当に設定した温度を保つことができるんかぇ〜?」と疑いにかかった私は、実際にコントローラーを使って、計測をしてみた。安定化電源にコントローラーをつなぎ、コントローラーにタイヤウオーマーのコネクタを接続する。タイヤにウオーマーを巻き付け、コントローラーのサーモセンサーと温度計をその間に差し込み、準備は完了。

コントローラーを50°にセットし、温度変化を温度計で確認すると・・・、「お〜っ!すげえじゃん!」。そう、10分たっても20分たっても、前後のタイヤとも温度計は50°を示している。コントローラーを40°に設定すると、温度計の針は徐々に下がっていき、ぴったり40°で動きが止まった!

「これってばっちりじゃん!」

当然と言えば、当然のことなのだが、とっても感激してしまった私であった。ただ、今後、グリップを発揮するタイヤ表面温度を計測した際に、前後のタイヤが同じ温度ならば問題はないけど、フロントタイヤは40°、リヤタイヤは50°というように温度差があった場合には、いずれか低い方は温度計で確認しながらコネクタを抜いたりしなければならない・・・。



<<BACK TOP NEXT>>