「バリバリRC伝説」

Lap21 シーズン開幕に向けて
 
  
チャレンジカップ2002 F1GPでは、ドライバーズ・チャンピオン、そしてコンストラクターズ・チャンピオンのダブルタイトルを獲得した、Team Rothmans。今シーズンもさらにパワーアップして連覇を目指すべく、レース活動を開始した。
 
HARM FX-1は、ご承知のとおり、キット標準でこれ以上オプションパーツを追加する必要がないくらいのコテコテ仕様なのだが、今回搭載したパーツが、ベルトテンシュナーと17Tのプーリー。

FX-1は、エンジンを前後にスライドさせてサイドベルトのテンションを調整できない。そこでキット標準の18Tよりも小さなプーリーを取りつけた際に、ベルトがゆるゆるになるため、テンシュナーが必要となる。

Kawasemi.Jrで走らているF1は、皆、18Tのプーリーを使用しているが、テスト的に17Tを使用した。タイムを計測していないので、実際のところはわからないが、立ち上がりがするどくなったし、それでいて80mを越えるホームストレートでもエンジンが噴け上がることもない。私的には「これっていいんじゃない?」とニヤついてるのであった。

年が明けて、他チームも精力的にテストを重ねている。一文字琢磨改め、ヒロヤネン(?)は、FG F1にファーストワンのチャンバーを搭載。G230RCとのマッチングもばっちりで、車重がFX-1よりも軽いということもあり、トップスピードの伸び、各コーナーではするどい立ちあがりを見せている。

そして打倒Rothmansに燃えるチームRENAULTのエースドライバー、MKシューマッハ改め「やるのぉ〜・トゥルーリー」。最終戦ではベストラップを記録する走りを披露しながらも、マシントラブルで無念のリタイヤとなったことから、今期はマシンの安定度を高めるために、足回りのセッティングに余念がない。

私はヒロヤネンとトゥルーリーのテストに立ち会ったのだが、そこで感じたのは、アライメントの重要性!私もそうなのだが、昨年のチャレンジカップは全てウエットコンディションであったため、リヤのトラクションを上げるために、キャンバーやトーインをつけたりと、かなりアライメントを変更させてきた。

しかしドライコンディションで走行させた際、どうも動きがおかしかったので、FX-1のアライメントを初期状態に全て戻してみた。するとどうだろう。頭を悩ませてきた症状が改善され、するどい動きがよみがえってきた。これはヒロヤネン、トゥルーリーの車にも言えることで、改めてアライメントの重要性を再認識したのであった。

「何か動きがおかしい?どうしてなん?」という場合、いろんな原因が考えられる。そんなときには、まずアライメントを初期状態に戻してみるのがいいかもしれない。初期状態のロッドの長さがわからない場合には、私がFG F1をシェイクダウンする前の各部の長さを計っているので、それを参考にしていただければよろしいかと。>>FG F1編 Lap10


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