KS-Guyの「バリバリRC伝説」

LAP25〜這えば立て!立てば歩め!の親心・・・

いよいよFW19のボディを搭載してのドライブ。「それってさぁ、もったいないよ。だって芸術品だよ、そのボディ。走らせるの、もったいないじゃん!」ってみんなから言われたけど、だってこれはディスプレイモデルじゃなくって、RCだよ?ただ見ているだけじゃなくって、自分の意のままに走らせるんだよ!って思いながらも、絶対にクラッシュなど許されない状況での走行は、とっても緊張した。タイヤウオーマーで入念に温めたのちコースイン。ギャラリーが3000人くらいはいただろうか?そんな訳ないけど、10人ほどのギャラリーが見守る中、グリップの状況を確かめながらの走行に入る。

実際にコースを走らせると、ショップ内に展示している以上に、その鮮やかなカラーリングがとても映える。本当だったら車の前方を見ていなければならないのだけど、コントロールタワー上からは、FW19のその勇姿を目で追ってしまう私であった。短めにしたアンテナが支障がないか、ホームストレートエンド、バックストレートエンド、そして最終コーナー付近では十分減速し、その様子を見るが、全く問題なし。約1カ月ぶりに走らせるF1の感触を確かめるため、数周走らせたのち、最終コーナーを全開で立ち上がる!ストレートエンドでブレーキング、フロントがすんなり入ってくる。そのまま右のインフィールドへ進入するため、スロットルを握る!が、しか〜し!リヤが流れた!「ケンジロー!あぶない!」下で見ていたトシゾー店長が叫ぶ!Super Indy Circuitを走らせたことがある方なら分かると思うけど、1コーナー出口付近には、縁石が置いてある。そこに右側前後のタイヤをかすめてしまった!幸いにも大事に至らず、走行するFW19。しかし至るところで、ラフにスロットルを握ろうものなら、リヤが流れてしまう。このままでは初走行で、ボディが大破してしまう危険性があり、そのままピットに入れた。

原因はいったい何だろう?トシゾー店長の指示で、フロントのスタビを外してみる。再びコースインさせるが、ウオーマーをかけていないタイヤは全くグリップしない。冬場のF1には、タイヤウオーマーが必需品である。至る所でスピンしまくりながら、タイヤが温まるのを待つ。ようやくグリップし始め、再度全開走行に入るが、さきほどの症状は解消されていない。とりあえずこの日の走行はここでやめた。


ショップ内に移動し、再度各部をチェックする。タイヤを外してみて分かったこと。リヤの右側のホイールハブが緩んでいた!原因はこれにある!その他、いろいろチェックしたが不具合は見つからず、ホイールハブを締め直した状態で、再度コースイン。フロントスタビを外していたままでの走行だったが、やはり原因はハブの緩みにあったようで、リヤが流れたりはしない。でも思うようにフロントが入らず、フロントのスタビをつけての走行では、やはりリヤが流れる症状が出た。前後のスタビを外すと、今度はコーナーでの安定感がなくなってしまう。いろいろやってみたが、結局フロントのスタビを外した状態で、34秒前半というタイムがベストであった。

ボディが完成し喜んでいた私であったが、贅沢な悩みではあるが、もっと速く走らせたいと思うのである。そう、それはハイハイできるようになった我が子に対し、早く立てるようになればいいのになぁ!と思うのが、立ったら立ったで、早く歩ければいいのに!って思う気持ちと同じなのである・・・。

かわいい我が子への一方的な要求だけではダメ。親である私自身も見直さなければならないところがたくさんある。この日は走行をやめ、もう一度細部のチェックにとりかかったのであった。
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