SW野郎の「バリバリRC伝説・・・HARM BASIC編」

其の2〜アクフェス参戦記

私自身、HARM BASICを駆って2戦目のレースとなった、先日のアクティブフェスタ。レース結果はストッククラスで2位と私自身満足いくものであったし、それ以上に走らせる楽しさを満喫できたレースだった。このレースに向け、ギヤ比を変更したBASICだったけど、それでもFGエコストックと比べ、まだローギヤーなので、トップスピードでは負けている。だったらと、掟破りのタイヤウオーマーと、GRPのRタイヤで武装して打倒FGエコストックを目指して臨んだのであった。

予選1ラウンド目のスタートは、7時20分。路面は冷え切っており、他車はタイヤがなかなか温まらずに、至る所でアイスダンスを披露する中、私だけが最初からタイムアタックを試みることができた。でも、なぜか車の動きがおかしい。急にリヤのグリップがなくなるようなことがあり、コースアウトしてしまう。フロントにはR3、リヤにR2を履いていたのだが、タイヤのせいではなさそう。「こんなはずじゃない」と思いながら、予選1回目が終わってしまい、秘かに暫定TQを狙っていたけど、トップの溝上さんに遅れることコンマ5秒差で3位となる。

予選が終わって、さわるところがないBASICを見ながら、いったい何がどうなってるんだ?と、しばし考え、「これかも知れない!」と思ったのがサーボセイバーのバネ。どう見てもFGが使っているバネよりも柔らかそうで、それでいてタイヤはハイグリップのタイヤを使っている。だから蛇が残って車の動きがおかしいのかも・・・。とりあえず、インシュロックでバネをしばって臨んだ予選第2ラウンド。

確かに車の動きはシャープになり、インフィールドは狙ったラインに乗せられるようになったけど、長いストレートを駆け上がりながら、ちょっとでもステアリングにさわろうものなら、車があっち向いてホイ!状態となり、1コーナー奥に突っ込んだりしてしまう。タイムはコンマ7秒ほど縮めることができたが、橋本くん、溝上さん、そしてとうちゃんの3人がすごいタイムを叩きだし、私は4番グリッドとなった。

昼休み、ボディをはぐって、何でかなぁ〜といろいろ見ていたら、リヤを押さえたときに動きが悪い。フロントはいい感じで動いているのに、なぜリヤだけが? 持ち上げてみたら何と左右のダンパーの伸びが違うことを発見した。「これじゃ〜!」。

そう、ギヤ比を変更したときに、よく走るようになったので、調子に乗って攻めすぎて、車が縁石に乗り上げ、4回転したことがあった。どうやらその時に、ダンパーのスプリングプレートが破損し、バネがダンパーマウント奥深くまで入ってしまっていたのだ。そこで、FGコンペの予備ダンパーセットから、スプリングプレートを取り外し、BASICのダンパーに移植した。取り付け位置が若干、上がるのでダンパーのカラーを1枚抜いた。リヤを押さえてみると、よく動く。左右の伸びも同じ。「よっしゃぁ〜!これじゃあ〜!」と臨んだ決勝レース。

橋本くんがスタート直後から抜け出し、それをとうちゃん、真野くん、そして私が追う展開となる。トップの橋本くんとの予選時のベストラップの差は3秒、とうちゃんとは1秒半ほど私が遅かったので、まずはミスしない走りを心がける。ストレートで車がふらつくこともなくなり、本来のBASICの動きが戻ってきた。前を走るとうちゃん、真野くんがミスしたすきに、2番手に浮上。トップ橋本くんは、はるか前方を走っているので、何とかこのまま2位キープだけを考えて、無理せず、後ろから追い上げてくるとうちゃんたちとの差を気にしながら走らせる・・・。

FGコンペでのレースだと、必ずレース中にどこかトラブルが発生し、満足のいくレースができなかったけど、それは私の整備不良やセッティングミスが原因だった。でもBASICはセッティングなんか関係ない。「走る、曲がる、止まる」ことを基本に置いたBASICの持つポテンシャルを活かすことだけを心がける。後半、橋本くんにラップされそうになり、「こんやたぁ〜!」と焦ってしまい、コースアウトしてしまったけど、それを除いては、ほぼ完璧に近い走りができたと思う。レースは橋本くんがぶっちぎりの速さで見事、ポールtoウイン!私は最後にラップされていまい、それでも2位をゲット。結局、今年1年、表彰台の真ん中に立つことはできなかったけど、最後のレースで15分間というレースを満喫できたことがとってもうれしい!「レースってこんなに楽しかったんだよね!」と実感できたアクフェスだった。

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