もうひとつのハチイチ全日本選手権

FILE 7〜 反復練習の日々

「頭の中で行う行為を何度もシュミレートし、それを実行するのみ。頭で考えるのではなく、反射で動けるまで反復練習。練習した動き以外はしない」。

これは、チーム山口組の白きスパイナーさんからいただいたアドバイスのひとつ。そこで
最近は、家に帰ってからもビデオで研究する毎日。2000年、ホクセイ・サーキットで開催された全日本選手権、そしてMEGA点さんから貸してもらったタイ・プーケットで開催された世界選手権のビデオを見ながら、各選手の給油の方法やタイムを計測しながら、自分自身のイメージを固めている。

今年の全日本選手権の開催地であるBOSS SPEEDのピットエリアは、Kawasemi.Jrとは違い、コースとほぼフラットな高さにある。一段掘り下げられたKawasemi.Jrのピットでは、立ったまま車を掴むことができるが、BOSS SPEEDをはじめ、他のサーキットでは、一度、腰をかがめないと車を掴むことができない。家や職場で頭の中でイメージしたことを、実際にKawasemiでは他のお客さんの走行が全て終わったあとに、ピットレーンに陣取り、車をコース内に置いて練習しているのだが・・・。

給油練習用の車は、無理言って万太郎から貸してもらったエンジンレスのVETEQ。エンジンは昨年の全日本で私が潰したEVO4を載せてやっているのだが、立ったまま給油するのと、一度腰をかがめて給油するのとでは体の動きが違ってくる。BOSSのピットを想定しての練習では、どうしてもムダな動きが多くなり、結果、給油タイムがガタ落ちとなってしまう。立ったままでの給油タイムは2秒08というベストを出したが、座っての給油だと現在のところ2秒73がベスト。練習を始めて3週間になるが、タイムは後退してしまっている。

このままじゃ話にならない・・・。

タイムを出さないと!とばかり気持ちが焦り、焦ると車をうまくつかめないし、ガンの先を正確に給油口に入れることもできない。挙げ句の果てはタンクの周りに燃料を発射してしまい、「あんたなぁ〜そげんこっちゃ、みんなの夏はあんたのせいで終わってしまうで〜!」とトシゾー店長からきつい一言・・・。

もう一度、最初からやり直すつもりで、確実に車を掴むことから始めた。それと車を掴んでから給油してピットレーンに置くまでの時間を気にするのではなく、ピットレーンに車が入ってから給油を終えて、再びコースに戻るまでの時間で考えることにした。いくら給油の時間が速くても、スムーズなピットイン、ピットアウトができなければ、意味がない。仮にアベレージラップから給油の際のラップタイム差を5秒フラットに押さえるとすれば、ピットレーンに入ってから車を掴むまでが1秒。給油の時間が3秒。ピットアウトまでが1秒。合計5秒となるわけだが、給油を終えて車をピットレーンに置くのも、神経を使う。

これはドライバーとのコミュニケーションになるのだが、車を置くタイミングが難しい。置いた瞬間に手を離さないと、指がロールバーに引っかかり、車は離陸してしまう。また確実に置いたぞ!とジェスチャーしなければ、ドライバーは車が置かれた瞬間に、即、全開!できない。

中腰のまま練習してると腰が痛くなる。タンクを開ける右手、ガンを握る左手と基礎体力の向上も図らなければならない。そこで毎日、スクワットトレーニングと握力強化プログラムを実行してるのだが、決戦の日まで、あと52日。それまで筋力トレーニングを続ければ、マッスルGUN-Boyと進化した私の肉体も披露できることだろう・・・(笑)。



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