もうひとつのハチイチ全日本選手権

FILE 17〜疲労と緊張の中で


パドックに帰ると、九州のパドックには異様な緊張感が走っていた。連日、炎天下の中での練習と、深夜までの車のメンテによる疲労と、全日本選手権が始まるという緊張感の中で、普段だったらコミュニケーションもばっちりとれている九州勢なのに、お互いの何気ない言葉が、すごくトゲがあるように感じたのだろう。険悪な雰囲気が漂っていた・・・。

これはどうしようもないことかもしれない。チャレンジカップなどKawasemi.Jrで開催されるレース前とは比較できないくらい、各選手は目に見えないプレッシャーや緊張感と戦っているわけで、余裕もどこかへ消えてしまっていた。でも予選や決勝が始まれば、お互いに助け合い、チームとして戦ってほしい!と私はその場で思っていた・・・。

霧雨は、次第に小雨へと変わってきた8時過ぎ、出場選手の受付が始まる。受付方法は、チャレンジカップなどのレースと同じ。予選で使用するクリスタルに交換し、プロポを持って受付に並ぶのである。通常のレースと違うところは、JMRCAの会員証の提示が必要だということ。

JMRCAとは、日本モデル・ラジオコントロール・カー協会(Japan Model Radiocontrol Car Association)で、
日本国内におけるRCカーを統括する唯一の団体である。この協会が主催するレースに出場するためには、JMRCA会員でなければならない。

Kawasemi.Jrで開催されるレースでは、会員登録する必要はないが、選手権の九州地区予選の時には、会員証が必要となる。会員証を持っていなくても、当日入会することができるし、年会費もその場で納めることになる。

受付、そして開会式も終了し、いよいよ予選スタート時間が迫る。しかし雨足はだんだんと強くなり、結局、初日の予定は全てキャンセルとなった。予定では、翌24日(土)に予選が4ラウンド行われれば、25日(日)は朝から全ての勝ちあがり決勝が行われる。念願でもあった日曜日まで全選手が走れるのだ!

昼前には、九州から白波太郎さんとyoshidaさんが応援に駆けつけてくれた。その頃には今日のスケジュールがキャンセルとなったことから緊張感から開放され、なごやかな雰囲気が戻っていた。

13時過ぎにはパドックから荷物を車に積み込み、ホテルに向け出発。疲労困憊の体を癒すため、各自、爆睡したのは言うまでもなかった・・・。




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