一人きりの作戦会議は、これで終わりではなかった。ドライバーにいかに必用な情報を提供できるか!?っていうことも私の考える理想のピットクルー像なのである。そのひとつに、目標とするゴールタイムへのナビゲーションがある。
今年のハチイチ全日本選手権九州地区予選の際、MCを担当した私は、毎周ごとに各選手のラップタイムと、事前に計算しておいた目標到達タイムへの経過時間を放送した。出場した選手からは「あれがあってよかった!」と言ってくれたので、じゃあ、全日本でも!という訳で、計算(といっても簡単なんだけど)したのが、下の表になる。
|
| LAPS |
19周
5分12秒 |
19周
5分15秒 |
18周
5分00秒 |
18周
5分5秒 |
17周
5分00秒 |
| 1 |
00:16.42 |
00:16.58 |
00:16.67 |
00:16.94 |
00:17.65 |
| 2 |
00:32.84 |
00:33.16 |
00:33.34 |
00:33.88 |
00:35.30 |
| 3 |
00:49.26 |
00:49.74 |
00:50.00 |
00:50.83 |
00:52.94 |
| 4 |
01:05.68 |
01:06.32 |
01:06.67 |
01:07.77 |
01:10.59 |
| 5 |
01:22.10 |
01:22.90 |
01:23.34 |
01:24.72 |
01:28.24 |
| 6 |
01:38.53 |
01:39.47 |
01:40.00 |
01:41.66 |
01:45.89 |
| 7 |
01:54.95 |
01:56.05 |
01:56.67 |
01:58.61 |
02:03.53 |
| 8 |
02:11.37 |
02:12.63 |
02:13.34 |
02:15.55 |
02:21.18 |
| 9 |
02:27.79 |
02:29.21 |
02:30.00 |
02:32.50 |
02:38.83 |
| 10 |
02:44.21 |
02:45.79 |
02:46.67 |
02:49.44 |
02:56.47 |
| 11 |
03:00.63 |
03:02.37 |
03:03.34 |
03:06.38 |
03:14.12 |
| 12 |
03:17.05 |
03:18.95 |
03:20.00 |
03:23.33 |
03:31.77 |
| 13 |
03:33.47 |
03:35.53 |
03:36.67 |
03:40.27 |
03:49.41 |
| 14 |
03:49.89 |
03:52.11 |
03:53.34 |
03:57.22 |
04:07.06 |
| 15 |
04:06.31 |
04:08.69 |
04:10.00 |
04:14.16 |
04:24.71 |
| 16 |
04:22.74 |
04:25.26 |
04:26.67 |
04:31.11 |
04:42.36 |
| 17 |
04:39.16 |
04:41.84 |
04:43.34 |
04:48.05 |
05:00.00 |
| 18 |
04:55.58 |
04:58.42 |
05:00.00 |
05:05.00 |
|
| 19 |
05:12.00 |
05:15.00 |
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表の見方であるが、一番左が周回数。一番上は目標とする周回とゴールタイムである。例えば、予選5分間で18周に入れるためには、表で言えば一番右の列が各ラップごとの経過時間となる。単純に計算すると、アベレージタイムで17秒65を上回るラップを重ねれば、18周に入れることができる。したがって、3分経過した時点で、11周の3分14秒12を上回っていれば、18周ペース。11周の3分3秒34を上回っていれば、19周ペースとなるのだ。

じゃあ、それをいかにドライバーに伝えるか?私がMCをした時には、モニターのとなりに私のノートPCを置いて、それを見ながらやっていたが、ピットの中にノートPCを持ちこむことは不可能。そこで私が手に入れたのは、Palm
VXというモバイルツール。スケジュール管理や携帯電話をつなげば、メールの受信もできるというこのツール、実はExcelやWordのデータもやりとりできるのだ。
したがって上の表のデータをこのPalm Vxに転送してやれば、左の写真のように手のひらサイズの画面に、しっかりと目標経過タイムが表示される。
私は、目標到達予測タイムと、各選手の予選ヒート表などをExcelで作成し、このツールに保存。予選がスタートしたら、右手にロビトニックのストップウォッチを、左手には、このPalm
Vxを持ち、情報戦でも一歩先行くピットクルーを目指したのだった・・・。
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