8月24日(土)。この日も6時集合なので、私は5時過ぎに起きた。目覚ましは携帯電話のアラームをセットしていたのだが、この日からメロディーを着メロサイトからダウンロードしておいた「凱旋行進曲」に変えた。「チャンチャーン、チャララ、チャンチャンチャン、チャラララーララ・・・」と目覚めから気持ちが高ぶってくる。
窓から外を見やると、夕べまで降っていた雨は上がり、道路の路面は乾いている。天気予報では曇り。頭を剃り、4日目となるGUN-Boyスタイルに身を包み、更には頭くらいは変えてみようと、昨夜、寝る前にリンスイン・シャンプーで洗ったMyカツラを装着し、同じ階のトシゾー店長の部屋へ。
「あ、あんた・・・」。
それ以上言葉のなかったトシゾー店長。重たい荷物を奪い取り、駐車場へと運んでいく。既に荷物を積み終えていたみんなは、私の格好を見て、あからさまに「あんた、いいかげんにすれば!」というような目で私を見ている・・・。
「ちょっとでも緊張をほぐそうと思ったのに・・・」という配慮だったのだが、返って逆効果だったみたい。四国のチョロリンやもっちぃには、うけたのだけど、パドックではすぐにバックのそこへ押し込んで、いつものキャップをかぶったのであった・・・。
サーキットについて、トシゾー店長から予選用タイヤを削ってほしいと頼まれる。私は一人、タイヤセッター場に移動し、これから始まる予選に向け、気持ちを込めてタイヤを削った。
今年の全日本選手権に参戦するにあたり、いつもトシゾー店長が口にしていたこと。「今年はこれまで以上に、いろんな方からすごい応援や支援をしてもらっている。こと、エンジンに関しては、NEXTの土居さん、そしてタイヤに関してはアクティブさん。選手権に出場する(してる)選手のみんなや、九州で応援してくれてるみんな・・・。本当、言葉に表せないくらい感謝してるよ。だから絶対に結果を出したいよね・・・」。
NEXTの土居さんは、ハイ・パフォーマンスを発揮するNEXT/R&Dエンジンのチューナーとして、今年もトシゾー店長はじめユーザーをバックアップするために、BOSSに単身乗り込んできた。前述したが、選手たちが使用するエンジンを、常に最高のコンディションでレースに臨めるようにと、毎晩、明け方近くまでメンテナンスを施していた。
アクティブの宮里社長はじめ社員のみなさんは、トシゾー店長が今大会使用するRACIG
ARTタイヤの品質管理や細部のチェックにいたるまで、思考錯誤を繰り返し、言葉ではいい表せないほどの努力を重ねた結果、GRPやカワハラが主流の今大会にあって、それらのタイヤと遜色無い、いや、それ以上のポテンシャルを持つタイヤを供給してくれていた。
その結果、レースウイークに入り、ワークスドライバーたちを向こうに回して、連日、トップタイムをマークしていたトシゾー店長。ドライバーもエンジンも、そしてタイヤも全てが最高な状態でこの日を迎えたのであった。
やることは全てやった。あとはトシゾー店長!頼むぜ!
そんなNEXTの土居さん、アクティブの宮里社長それぞれの熱い思いを感じながら、タイヤを削り終えたのであった・・・。
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