もうひとつのハチイチ全日本選手権

FILE 22〜Case of トシゾー店長

予選2ラウンドが終わり、トシゾー店長は80番手以降という結果。残されたラウンドはうまくいって2ラウンド。へたをするとあと1ラウンドかもしれないという絶対絶命の状況に立たされてしまった。

ご覧になっているみなさんが、もし、こうした状況に立たされたとして、その胸中はどうだろうか?パドックで頭を抱えたまま、誰も近寄るな!モードになる?周りの選手に当たり散らすか?それともプロポをちち投げ、モノに当たるか?それとも残された2ラウンドをいかに戦うか、それだけを考え、気持ちを切り替えるか?

トシゾー店長の強さの秘密は、気持ちの切り替えの早さにある。昨年の1:5世界戦、そしてハチイチ全日本選手権でもそうだったが、絶体絶命のピンチに立たされたとき、その人間の強さを見ることができる。

もちろんトシゾー店長の心情を察すれば、内心おだやかではなかったと思う。おだやかどころか、怒りで煮えたぎっていたと思う。でもそれを外に出さずに平気な顔して、常に前向きな姿勢を前面に表すトシゾー店長を、私は見習いたいし、それだけ強い人間になりたいと思う。

ちょっとここで脱線する。全く関係ない話で申し訳ありませんが、今年、中学1年になった私の息子が、1学期の国語の中間テストで「次のひらがなを漢字にしなさい」という問題で、「しんじょうを察する」というのがありました。そこで何と書いたと思います?あいつは「新庄を察する」と書いたんです。これには採点した先生も困り果て、その答えの横に一言付け加えていてくれたのでした。「おい!おい!それじゃないでしょ!」って・・・。

失礼!話を元に戻す。私がニードルを戻しすぎた疑惑は晴れ(たと思う)、再び予選第3ラウンドに向け、二人でタッグを組み直す。逆境に強い男=トシゾー店長は、スタート後、ハイペースでラップを重ねる。16秒50を切るラップタイムを刻んでいる。このペースで走れば19周は確実!しかし後半、前を走る車にブロックされ?ペースが落ちるも、18周5分00秒50をマーク。このヒート、福田、北出両選手に次ぐ3番手タイムとなり、予選第3ラウンドが終了した時点で、80位以降から一気に5位まで浮上したのだ!

しかしこのタイムにも満足していないトシゾー店長。それもそのはず、続いて行われる予選第4ラウンドでは、気温が下がるため路面のグリップも上がることから、19周に入れてくる選手が続出するはず。事実、予選第4ラウンドが始まると、各選手ともタイムを伸ばしてきた。下選手はじめ、佐橋、田中、高橋、横山選手らが19周をマーク。浅原選手、古川選手、辻村選手が18周5分00秒台のタイムを出してきた。

迎えた予選第4ラウンド。トシゾー店長はもちろん、ピットを努める私も気合十分!しかし、とんでもないアクシデントが私を襲ったのであった・・・。



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