私とともに、トシゾー店長のピットクルーを務めるために立ちあがった男。それはTSURUちゃんだった。昨年から始めたハチイチで、チャレンジカップRGクラスでは無敵を誇り、満を持して今年からエキスパートクラスにエントリー。チャレンジカップでは第3戦のみのエントリーであったが、照準を選手権出場にあわせ、九州地区予選では、悪ガキ、ジョージとの激しいタイム争いを繰り広げ、見事2位で予選を通過。選手権でも初出場とは思えないすばらしい走りで1/16Finalまで勝ち残った。
さらにTSURUちゃんは、Kawasemi.Jrでは数少ない電動経験者。レースウィークに入ってトシゾー店長が使用する、あだたくちゃん製作のスペシャルバッテリーの管理を担当する傍ら、チーム九州男児勢のチーフメカニック?としてみんなを引っ張ってきた。
そんなTSURUちゃんとタッグを組み、1/2Final Aに向け、準備を進める。メカニック、タイムキーパー、そしてトシゾー店長とのコンタクトはTSURUちゃんが担当。私は給油に専念することに。
1/2Final Bが始まると同じに、トシゾー店長、TSURUちゃんとともにパドックから、コースへと移動する。ピットエリア前で待機しながら、レースを見つめる私たちであったが、1/2Final
Bのレポートにも書いたが、予想だにしないレース展開となったこのレース。ゴールするまでは、何が起こるかわからない。さらには車検が終わるまで気を抜けないのだ。
高鳴る鼓動は、いつしか心地よいリズムとなり、気負いも不安も迷いさえ私の中にはなくなっていた。プレッシャーさえも力に変え、みなぎる闘志を内に秘め、1/2Final Bが終了したと同じにピットへ移動する。
コントロールタワーに並んだ選手たちは、蒼々たる顔ぶれが並んでいる。しかし、ここに居る選手たちの中で、一番予選が速かったのはトシゾー店長なのだ!予選3位ということで、ピットエリアは自由に選ぶことができる。トシゾー店長が選んだのは、一番左端。コントロールタワー上では、一番端に立つし、ピットエリアが一番広いのも、この位置だ。
電源コネクタを確実に差込み、エンジン始動。コントロールタワー上のトシゾー店長の鼓動を感じるべく、神経を研ぎ澄ませる。コースオープンの合図と同じに、コースへと丁寧に車を置いた。
ウオーミングアップ走行中、車の動きを確認するTSURUちゃんと私。「いいじゃん!いいじゃん!」。「こりゃ、行けるで!」。「そうや!絶対に勝ちに行くでぃ!」
スタート30秒前のMCでトシゾー店長がピットに戻ってきた。下から見上げたヤツはとってもいい顔をしていた。一番カッコよく見えた。
全車グリッドに整列し、燃料を補給する。スタート5秒前の合図で、静かに車を置き、その場から離れるピットクルーたち。フラッグが大きく振られ、グランドファイナル進出をかけた1/2Final A決勝レースが、今、スタートを切った!
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