私が給油で細心の注意を払ったこと。それは燃料が満タンになっているか?そしてタンクからGUNを抜くときに、少しの燃料もこぼさない!ということだった。
私が使用しているコーラリのGUNは、先端がきっちりとタンク口に合う。その状態でトリガーを握り、0.8秒ほどで燃料を放出できる。しかしそれではフル満タンにはできない。首の部分まで燃料を入れようとすると、さらに0.6秒ほどかかってしまう。
燃料をフル満タンにした状態での燃費テストや、予選時には、軽く5分30秒以上もっていたが、もしも仮に給油した際に燃料が足らなかったら、5分給油であっても途中でストップしてしまう危険性が大きい。
さらにコラーリのGUNだけかもしれないが、燃料を放出し、トリガーから指を離し、タンクから引き抜いた際、かなりの燃料があと引いてしまう。BOSSでの事前合宿での際、それによってブレーキに燃料がかかってしまい、全く効かなくなったことがあった。
空中で燃料を放出し、トリガーを離した場合だと、全くあと引かないのだ。それを改善するために、くりごさんに何とかならないかと相談したことがあった。でも「タンク内に放出した際に燃料が満タンになることにより、GUN内部の気圧が変化し、それによりあと引いてしまうのはしかたがないことですよ!」という返事が返ってきた・・・。
少しでも燃料のあと引きを押さえるために、いろいろとやってみた。最初からタンクが満タンになるだけの燃料を入れておけば、余分な燃料があと引かない!しかし、それだともしも満タンにならなかった場合の危険性を考えたら・・・即、却下。結局、トリガーから指を離し、即、GUNを引き抜くのではなく、コンマ数秒ほどタンクに突っ込んだままにして、それから抜くとわずかにあと引くだけということがわかったのだ。
前置きが長くなったが、2回目の給油でも、私はイメージする完璧な給油ができた。しかし、さらに佐橋選手のピットクルーの給油の方が速かった!私が給油を終え、ピットレーンに車を置いたときには、すでに目の前まで佐橋選手の車が来ていたのだ!かろうじてトップをキープしたままコースに戻るトシゾー店長。全く差がない状態で佐橋選手が続く。
ピットクルーが給油で差を詰められても、トシゾー店長は再び、佐橋選手との差を1秒に広げる。もちろん佐橋選手もトシゾー店長の前に出ることができたはずだが、無理をせず、距離を置いていたに違いない。
2台のVECTOR-NTのワン・ツー走行が続いた13分過ぎ、それまで距離を保っていた佐橋選手が、トシゾー店長のすぐ背後まで、その差を詰めてきた。そして、ピットエリア正面のヘの字をクリアし、1コーナーへの右コーナーでトシゾー店長の前に出る佐橋選手。ここでトップが入れ替わった。
「いったいどうした?何かトラブルか?」
ピット内で顔を見合わせる私とTSURUちゃんであった・・・。
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