SW野郎の「1:5世界選手権参戦記」

公式練習2日目編〜その1

朝5時30分に起きて、一人でごそごそと油圧の調整をする。トシゾー店長は、まだ寝ているので、起こさないように、静かにやるも起こしてしまった。

「あんたなぁ〜、朝早くから何やってるん〜。おれっちは寝不足やで〜」とトシゾー店長。「あんたなぁ〜、夕べは、猫と犬の格闘ぐらいだったけど、けっこう寝てたぜ!?」と私。「あんたなぁ〜、夜中に、キリキリ何を切ってるんかと思ったら、木こりが作業しよったで!」とトシゾー店長。「あんたなぁ〜、それってオレの歯ぎしりかえ?・・・」。

そんな会話をしていたら、キャリパーを固定せずにプロポを動かしたので、ピストンが出過ぎて、クリアランスが狂ってしまった・・・。「カチカチ・カチカチ・おせっかち〜!おせっかち〜!」(おせっかち野郎のテーマ by トシゾー店長)。とりあえず、ピストンをマイナスドライバーで押し込み、左右の効きを同じくらいに調節したが、今日走らせてみないと何ともいえない。シャワーを浴びて、戦闘服に着替え、7時過ぎにホテルを出発し、サーキットに向かうチームJapan。

私の1回目の練習走行は8時15分から。トシゾー店長がナビについてくれる。タイヤはフロントSX3、リヤSX2。アンダーが強かったので、フロントのバネをオレンジからイエローに交換。あわせてリヤのバネをイエローからレッドに交換して臨む。昨日よりも感じはよい。でもまだアンダーが強く、シケインの出口や最終コーナーでは、止まるくらいに減速しないと脱出できない。

5分過ぎ、トシゾー店長からピットに入れ!の指示。そのまま両手で「×」のサイン。「えぇ?何で?」納得がいかない私は、コントロールタワーを降り、トシゾー店長のもとへ。どうもマフラーに燃料タンクからのホースが干渉し、熱で溶けているようだ。それくらいだったら問題なかったのだが、リヤの油圧のホースも熔けてしまっていた・・・。

アンダーが強かったのは、リヤブレーキが全く効いておらず、フロントブレーキが強すぎたためであったのだ。でも、どうする、どうする・・・。さいとうさんにホースの交換を依頼するも、マスターシリンダー側にも問題があり、交換不可能!しかたなく、新しい油圧を購入した私。結局、この日はブレーキの調整がうまくいかず、まともに走れずじまいで終わってしまった。
 
トシゾー店長は、というと、実はよく覚えていない。 同じく油圧に問題があったんだったっけ?そうそう、このコースでは、グリップが異常に高く、おまけにハイスピードコースなので、タイヤの表面が溶け、そのカスがコースの脇に散乱している状況である。したがって、ライン上を走る分には、強力なグリップを発揮するのだが、ラインをはずれ、コース外側を走ろうものなら、タイヤ・カスを拾って、一気にグリップが低下してしまう。おまけに、ホイールの内側にカスがびっしり付着し、油圧のキャリパーの下からカスを巻き込んでしまう。その対策として、ホイールの内側に何のスプレーだったっけ?用はタイヤ・カスが付きにくくするために走行前にスプレーを吹いた。でもキャリパーの中にカスを巻き込むのだけは、どうしようもなかった。

ふと、私たちのパドックの後ろのドイツ勢の車を見ると、油圧のキャリパー下方には、みんなスポンジを付けていた。「これじゃ〜!」とトシゾー店長。それも普通のスポンジではない。目が粗く、どう表現したらいいのだろう。おまけに写真も撮っていない。用は、普通のスポンジだとローターと干渉して、その熱で溶けてしまうけど、そのスポンジは耐熱性にもすぐれ、耐久性にもすぐれているものらしい。

物欲しげに眺めていると、「ん、これが欲しいのか?くれてやるよ!」体系がトシゾー店長に似た、朝だけはゴキゲンというか、やかましいドイツチームAが、そのスポンジをプレゼントしてくれたのだ!

「お〜、さんきゅう!」とトシゾー店長。ドイツまで来て気前が良くなっていたのか、お礼にエア・リムバーをあげてしまった。それを見ていたドイツチーム。「オレの分はないのか?」「オレにもくれ〜」と一時、大変なことになる。あげくの果てには、「お前の車は、リヤのバルクが樹脂だろ?俺たちのはアルミだぜ!さっきのやつと替えっこしようぜ!」とも言われるトシゾー店長(通訳は、ハチさん)。

世界各国から選手があつまると、いろんなパーツやケミカル用品が盛りだくさん。でも写真を撮れずじまい・・・。1日中、車の整備をする時間があったのだが、それでも足りないくらいだったので、写真を撮る余裕がありませんでした・・・。期待させておいて、ごめんなさい。

今日も全ての日程が終了。チームJapanの成績はというと・・・覚えていません。2日目ということで、今日はみんなで町にでて食事をしようということになり、8時過ぎにコースを出て、エッティンゲンの町中に移動した私たちだった・・・。

 
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