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ドイツに来て、5日目の朝。毎朝6時に起きて、軽い朝食をとって、12時間以上もサーキットで整備&セッティング(私の場合、修理だけど)して、走らせて、整備(修理)して、夜は24時頃寝て、そんな毎日が続いてきたので、だんだんと朝起きるのがつらくなってきた。食事も栄養があるとはいえないものばかりなので、日本から持ってきた栄養剤だけが頼みの綱である。
「ケン・ケン・ケン・ケンジロ〜!ケンケンケン・ケンケンケン・ケンジロ〜!」といつもの歌?が始まるトシゾー店長。朝からうるさいやっちゃ!
「あんたなぁ!今日から予選で!一発頼むで!」とトシゾー店長。
「あんたなぁ!人の心配せんでいいから、自分のことだけ考えよ!」と私。
「あんたなぁ!今から○○○するけん、先に出てくれなぁ!」とトシゾー店長。
「あんたなぁ!部屋のカギは持っちょるんじゃろうなぇ? 知らんで?!」と私。
「・・・そげぇ言うんじゃったら、置いて行ってくれなぁ・・・」
いよいよ今日から3日間、予選が始まる。予選方法は、10分間の周回数で競う。予選の組み分けは、公式練習8ラウンド中7ラウンドまでのベストラップで行われた。グループ3のゼッケン1がKEIさん。グループ4のゼッケン9がハシモトくん。グループ5のゼッケン1が私。そしてゼッケン2が山崎さん。グループ8のゼッケン9がハチさん。そしてグループ14のゼッケン1がトシゾー店長。
迎えた最初の予選。昨日までの雰囲気と違い、なにか緊張感が漂うサーキット内。これが世界戦の雰囲気なのか!とジワジワ緊張が増してくる私。自分では平常心でいたつもりなのだが、やっぱりどこかおかしかった(いつもと同じと言われればそれまで・・・)。
2分間のウオーミングアップ走行に入る際、プロポと車のスイッチが入っているにも関わらず、ステアリングもエンコンも全く動かない!?「どうした?何があったん?」わかった〜!車のバッテリーを充電した際に、コネクターをつないでいなかったんだぁ!
ナビをお願いしたさいとうさんが、「おい!おい!しっかりしてくれよ〜!」という顔で私の方を睨み付ける・・・。まだ計測は始まっていない。気を取り直してコースイン!と、ピットロード内で、ボコっとフェンスに激突!自分は右にステアリングを切ったつもりが、車は反対の左の方に動く・・・。原因はすぐに分かった。昨日、サーボが壊れた時に、メカプレートごと移植したのだが、ステアリングサーボは5301デジタルからVB2基掛けになっていたため、リバースを変更するのを忘れていたのだった・・・。
「おい!おい!おい!」とまたもや睨み付けられる私・・・。計測はすでに始まっていたが、気を取り直してコースイン。とりあえず1回目の予選は捨てて、もう一度、車の動きをチェックすることに専念した。タイヤはフロントSX4、リヤSX3であったが、どうもしっくりこない。これはやはり、SX3とSX2の方がいいんだ。結局予選1回目は17周止まりだった私。同じヒートの山崎さんは31周をクリア。
予選初日は、グループ1からグループ7までが午前中2回。グループ8からグループ15までが午後2回という予選組み合わせ。したがって、続けて予選2回目が行われた。
今度はタイヤをフロントSX3、リヤSX2に交換し、臨む私。が、しか〜し、リヤがぜんぜんグリップしない!フロントが喰いすぎているのか、リヤがダレているのか、何分たってもグリップしてくれない。シケインで立ち往生、バックストレートあたりで立ち往生と、右で左で止まり続ける私。「たいがいにしさらせぇ〜!」とナビのさいとうさんが、息を切らせながら、右へ左へ、東へ西へ・・・。
うもおかしい。何かがおかしい。そのままピットに車をいれた私。いったい何だろう?リヤの足周りが壊れているのか?それとも?・・・。コントロールタワーを降りてピットのそばまで考えごとをしながら、行く私。さいとうさんから一言「フロントとリヤのタイヤが、逆じゃねぇか!何やってんだよ!このおせっかち!」「・・・」。フロントにはSX3を履かせていたのだが、リヤには何故かSX4を履かせていた私。まだ予選の時間は5分ほどある。あわててリヤ用のSX2を持ってピットに行き、タイヤを交換してコースイン。全然、違う。しっかりグリップして、感じはいい。でも車が異常にピクピクする。フロントが入ってくるようになっているが、すごく神経質な車になっている。おそらくステアリングサーボを5301からVB2基掛けに替えたことで、トルク&スピードがあがり、おまけにフロントのバネはバイトレットが入っているからだという自分なりの結論に達した。結局2回目の予選は9周止まり・・・。でも翌日の予選2日目に向け、方向性は見えてきた私であった・・・。
予選初日のチームJapanの他のメンバーは、というとトシゾー店長の1回目。ピニオンギアが脱落!私のピニオンを付けるもまた脱落。結局11周どまり。原因は、クラッチベルを支持しているベアリングが逝ってしまっていたから。続く予選2回目。快調な走りで36周をマーク。
山崎さんは、口が快調なだけあって、車も快調。堅実な走りで1回目、2回目とも31周をマーク。ハチさんは、トラブルで満足に走れずじまい。1回目は10周、2回目は16周に終わる。KEIさんは、1回目はサーボのトラブルで2周どまりだったものの、2回目は26周まで周回をのばす。
ハシモトくんは、公式練習の時から原因不明のノーコンに悩まされ続けていた。受信機やモジュールを交換したり、考えられる全てのことを試みるもその症状は改善されず・・・。1回目は9周、2回目は計測前に無念のリタイヤ。これ以上何やってもダメだ!と走ること自体をやめようとしていた彼に、「あきらめちゃダメだ!明日の予選に向け、やれることを全てやってみよう!とみんなで叱咤激励する。
予選初日のリザルトは、トシゾー店長が6位! 山崎さんが85位。KEIさんが110位、私が122位、ハチさんが125位、ハシモトくんが132位であった。
今日の予選全て終了し、明日の予選2日目に向け、整備している私たち。いつもはガソリンの臭いしかしないパドックに、何やらおいしそうな匂いが立ちこめてきたのであった・・・。
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