SW野郎の「1:5世界選手権参戦記」

公式練習3日目編〜感動のオープニング・セレモニー

公式練習3日目。コントロールプラクティス1回目が終わった時点で、オープニングセレモニーが行われた。選手は、自分の車をコース内のコントロールスタンド前に運ぶ。その数は140台を数える。国内のFGカップでも50台くらいが最高であるが、その3倍に近い台数が勢揃いすると、それはそれは、ものすごい迫力である。
そして主催者IFMARの進行により、各国の国歌が流れる中、選手たちの入場が始まった。オーストリアを先頭に、入場行進は続き、イタリヤの後、いよいよ私たち、チームJapanの入場である。「エットリンゲンにようこそ!チームJapan!」何と日本語での紹介のあと、君が代の流れる中、堂々の入場である。選手関係者、マスコミ関係者、そしてギャラりーを含めると700人以上がいたと思う。プラカードに日の丸をつけ、行進する途中、思わず涙がこぼれてきた・・・。

世界戦出場を決意して以来、レースでは全くいい成績を残せず、ひどく落ち込んでたこと、家族を含め、周囲からの反対により出場を断念しようかと真剣に考えた時期もあったが、こうして世界選手権の舞台に立てている自分がここにいる。本当にここに来てよかった。あきらめなくてよかった。そんな気持ちでいっぱいになった。これは私一人ではないはず。チームJapanのメンバー全員もそうだろうし、世界各国から集まった選手みんなそういう気持ちだと思った。

本当は、もっとハイレベルな戦いが既に始まっていたのだろうけど、このセレモニーの雰囲気の中にいると、勝ち負けよりも、何て表現したらいいのだろう、そういったものを超越した何かをひしひしを肌で感じたのであった・・・。この時に感動は、言葉に表すことができない。そんな貴重な経験をした私たちは、本当に幸せな時間を共有できたと思う。
オープニングセレモニーでは、コンクールド・エレガンスの選考も行われ、見事、この車が賞に輝いた。どう見てもBMWのこのボディ。しかしベースはアコードなのだ。この車のオーナーはアメリカで実車のBMWのデザイナーでもある。

またオープニングセレモニーの前に、車検と出場選手登録が行われた。それよりも前に、世界戦ではエンジンのキルスイッチをリヤウインドウから押せる位置に変更しなければならず、急きょ、現地で延長コードを調達し、キルスイッチを移動した私たち。ただ一人、事前に済ませていたのは、ハチさん。したがって、リヤウインドウは、ぼっこりカットした私たち。車検でひっかかったのは、リヤウイング。FG純正のカーボンウイングをつけていたのだが、それがダブルウイングと見なされ、取り外すことに。その対応としては、ウイングの下部の中央部分がカットされたウイングに付け替えるだけでよかった・・・。

世界戦の車検は厳しく、決勝レースで上位3台に残っても、クラッシュしてボディが変形したり、ウレタンバンパーが規定よりも小さくなっていたりしただけで、失格となる車もあった・・・。でもこの厳しさが世界選手権なんだと実感したのであった・・・。
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