KS-Guyの「バリバリRC伝説」

Lap38〜熱き鼓動の果てに・・・

20分間のタイムアタックが始まった。私は真っ先にコースイン。というのもF1の予選1回目が始まったのは10時30分。この時点でもかなり路面温度が上がっているから、Bestタイムを出せるのは、スタートして5分が勝負と思ったから。それに加え、9台のF1が走るため、前方、後方に十分なスペースを確保しておきたかったから。

しかし私を含め、各選手は日頃とは違う路面状況に気づき始めた。「車が横に進む!」

そうリヤタイヤのグリップが足らない!いつもだったらこの時期、日が落ちた夕方であっても1周もすればグリップするのに、何周走ってもグリップしない。私はフロントS、リヤS1という構成。そしてリヤのトーインは、できるだけ車を転がしたい、コーナーはリヤを軸に回りたいという考えから「0.5°」にセットしていた。この少ないトーインであっても1週間前は問題なく走れたのに・・・。

こんな状況の中、まず35秒前半のタイムを出してきたのは、ミハエル・とうちゃん(Ferrari)。2番手タイムは私、3番手タイムはDr,バリチェロ(Ferrari)。予想通りFerrari勢が好調である。インカムを通して、ナビのあだだくちゃんから各周回ごとのLap、そして前方の状況を的確に伝えてもらう。「前方は大きくクリアラップがとれた!」という指示で、集中してのBestラップ狙いに出る。

タイムは34秒後半だったと思うが、まずはトップタイムをマーク。しかし思ったよりタイムは出ていない。「バックストレートエンドで車がストップしてる!」「シケインの中でフロントウイングが落ちているから気を付けて!」とコース状況を伝えてくれるナビのあだたくちゃん。もちろんインカムを使用していることで、よく聞こえるから、余裕をもって走行することもできる。インカムの効果は絶大だ!

そんな中、ミハエル・とうちゃんが34秒中盤のタイムを出してトップに立つ!さすがはとうちゃん。エキスパート揃いのSTOCKクラス予選第1ラウンドでも、トップタイムをマーク。気持ちが乗っているのだろう!おまけに「優勝はもらったでぃ!」と豪語していただけあり、車の方もセットが出ているのだろう。

「大きくクリアラップが取れたよ!」と指示があり、再び神経を集中して、とうちゃんのタイムを越えるべく、Bestラップ狙いに出た!車が横に進むという事象は変わらないものの、コーナーではクリッピングを手前に取り、失速させないように小さく回り、この日一番の走りができたと思った。「今のタイムはどげぇ〜!?」とあだたくちゃんに問う。と同時に34秒前半のトップタイムをマークしたとのMCが入る!「おっしゃぁ!」。

ミハエルとうちゃんをはじめ、アレジやモリトーヤンなど有力ドライバーがタイムを出してくるであろうが、リヤのグリップ感が足りない車でこれ以上走らせても自己のベストラップは更新できないだろうと思い、この時点でコントロールタワーを降りようと思った矢先!

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