KS-Guyの「バリバリRC伝説」

Lap38〜熱き鼓動の果てに・・・

トップタイムをマークし、これで予選第1ラウンドのタイムアタックをやめようとした矢先、左のインフィールドをクリアし、シケインに立ち上がるコーナーに差し掛かったところで、車の異変に気が付いた。ブレーキが効かない!そのまま車はホームストレートとの間の芝生へコースアウト。ブレーキが効かないならまだしも、エンジンが吹け上がっている!目一杯ブレーキをかけるが、車はその意思に反して前へ進む。このままではホームストレート上に飛び出して、タイムアタックを続けている他車へ突っ込んでしまいかねない!

ステアリングを目一杯切り、ブレーキも目一杯かけ、芝生の上で回り続けるFW19。インカムを通してあだたくちゃんを呼ぶ!「ノーコンやぁ〜!エンジン止めて〜!」。

おそらくピットエリアから私の車を見ていたあだたくちゃんは、「何、遊んでるん!?」としか思わなかっただろう。インカムをしていたお陰で、すぐさまあだたくちゃんは車に駆け寄り、エンジンをストップしてくれた。1:5F1は、通常であればボディをシャシーから外さなければ、エンジンをストップすることができないのだが、ミハエル・とうちゃんにお願いしてキル・スイッチをステアリングの中央部に移植していたために、安全にエンジンを止めることができた!

昨年出場した世界戦では、安全にエンジンを止めるために、ボディのリヤ・ウインドウをカットし、エンジンキルスイッチを後方に延長しなければならないというレギュレーションがあった。フェール・セーフ機能が義務づけられている1:5クラスではあるが、何らかのトラブルで暴走した際に、安全にエンジンを止めるためのレギュレーションが必要だと、強く思った。特にボディを外さなければキル・スイッチを押せないF1クラスには絶対必要である。

ピットエリアに回収されたFW19のもとに駆け寄り、原因を調べる私とあだたくちゃん。この日、フラッグマンを努めていたTSURUちゃんも「いったい何があったん!?」と心配そうに駆けつけてくれた。私はてっきりエンコン・サーボが壊れたんだと思っていたが、そうではなかった。電波トラブル!?しかしステアリングは反応していたし、ピット内で動作確認するも、おかしい事象は出ない。

「原因はいったい何なんだ!?」。

インカムをつけたまま至近距離で話す私たちを見て、「インカム外せばいいじゃん(笑)」と思ったであろうが、そんな余裕はなかったのだ・・・。時を同じくして、BARのビルヌーブもピット内にいた。私と同じくエンジンにトラブルを抱えている模様。RothmansとBARに共通して言えること。それはこの私がピストンリングを替えたということだった・・・。


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