「誰もコース整備なんてするもんか!」そう思って疑わなかった私は、次の瞬間、信じられない光景を目の当たりにした。全国から集まった選手たちが、自分のパドックからウエス片手にコースに入り、それを雑巾代わりにコース整備を始めたのだ!その先頭に立って整備をしているのは、雑誌などでしか知らなかったトップエキスパート・ドライバーたちだったのだ。トシゾー店長はじめ、九州から参加したみんなもコース整備をしている。「だからそれがどうしたん?」と言われればそれまでだけど、グランド・ファイナルを走るエキスパートドライバーたちでさえ、自らすすんでコース整備をしている姿を見て、せめてコース整備のファイナリストになろう!そう固く心に誓った私であった・・・。
話を元に戻す。私がコース整備をしたもう一つの理由。それは私がコース整備をすると、必ず雨が止む!というジンクスを持っていたからだ!これまで何回となくコース整備をした際には、必ず雨が止んだのだ!ちなみに私のもうひとつのジンクス。私が運営側で参加したレースは、必ず当日晴れる!先日のアクティブ・ツアー
in 福岡サクセス、そしてハチイチ全日本予選もそうだった。でも前日は決まってどしゃぶりなのだが・・・。
Aメイン決勝レース中、何度となく空を見上げて「よっしゃぁ!雨は降ってない!」と心の中ではしゃぐ私。パドックでは受信機ケース内の水が入らないように、クリーニング粘土を使って防水対策完了。あとは車のセットをどうするか!?まずはタイヤ。リヤタイヤはS1で決まりなのだが、フロントタイヤをどうするか?Mでいくか、Sでいくか・・・。そしてもう一つ、リヤのトーインをどうするか? 開幕戦での雨の予選第1ラウンドでは、ルースター・テールはかっこよかったものの、コーナーでは「クルン・ピョン」状態だったF1。リヤのトーインをつけてやれば、グリップが増すということはわかった。でもフロントにMとした時、リヤのグリップが勝ってしまい、曲がらない車になってしまうんじゃないか?そう思った私はフロントタイヤはS、それに伴ってリヤのトーインを3°に変更した。が、雨は止んで路面が乾いてきつつあったので、コンマ5°減らして2.5°に再びセットし直した。
そして念のためタイヤウオーマーでタイヤを温めることに。ここでまた選択。タイヤ構成はフロントS、リヤS1に決定したけど、溝ありにするか、溝なしにするか・・・。ここでもまた開幕戦を思い出した。STOCKクラスでTQを獲得したのは博多のまっちゃん。彼が履いたタイヤは、もうヨレヨレ状態のものだった。このヨレヨレ感が良かった!と語ったまっちゃんの言葉を思い出し、「そうじゃぁ、ちょうどいい具合にヨレヨレのタイヤがある!と使い込んだタイヤを用意し、これで準備万端!あとは神のみぞ知るところ・・・。しかしこの時点で、私は大きな過ちを、それも2つ犯していたのであった・・・。
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