COROさんから、「燃料大丈夫?入ってないよ!」と言われ、タンクを見ると、下のほうにわずかにあるだけ。abeさんは、クールダウン走行に入っている。スーパーポールに出る選手が集まってのミーティングで、クールダウンしている車がピットに入る前に、次の選手の出走準備が出来ていなければ失格!ということを言い渡されていたので、いかなる理由があるにせよ、Kawasemi.jrをホームコースとしている私が、ミーティングの内容を破る訳にはいかない。いちかばちか、給油をしないままピットロードでスタートの合図を待つ私。
最初の1周目はタイヤを温めるため、ブレーキを頻繁にかけたり、各コーナーでのグリップの感触を探りながら、2周目だけのタイムアタックに突入!SPKでのラスト30秒で出した集中力があれば、今度だって!!しかし、シケイン入口で排気音がおかしい。「おっと!SW野郎のエンジンがおかしいぞ!」とのMC。エンジンがおかしいのではなく、もちろんそれは、ガス欠の症状。
「頼む!頼むから、この1周だけはもってくれ!」の願いもかなわず、最終コーナーを立ち上がったところで、完全にエンジンストップ。惰力でコントロールラインをかろうじて通過。
スーパーポール史上初?のガス欠で終えた私。情けないやら、腹立たしいやらでコントロールタワーを降りた。これで決勝グリッド3位が確定したかと思いきや、次のtamaさんのタイムが計測されない。ポンダーを積んでいない訳でもなく、どうもコンピュータのプログラムに問題があるらしい。したがって、スーパーポールはキャンセルとなり、予選順位が決勝グリッドになった。コンペティションクラスは、結局TQがtamaさん、2番グリッドが私、3番グリッドがabeさんで決勝を迎える。
ここで私の頭を不吉な予感がよぎった。「エンジンはかかるのだろうか???」。そう、SPKでのレース前日、同じようにガス欠になったあと、いくらスターターをひっぱってもエンジンがかからなかった苦い経験があったので、パドック内で燃料を満タンに補給し、エンジンを始動してみる。すると3回目でかかった!「よかったぁ・・・。これで決勝は心配せずに走ることができる。スーパーポールでも今日一番の車の動きをしていたから、何とかなるかもしれない!」
数々のアクシデントを克服し、勝利への階段を一歩ずつ登ってきた。優勝の2文字は、私のためにあるのだ!そう信じて、コントロールタワーに上がり、決勝のスタートを待つ私。
全車エンジンを始動し、ウオーミングアップランに入ろうとした、その時。私の車がエンジンストップ!「ああ、大丈夫。すぐにかかるさ」と楽観視していた私の表情は、すぐさま険しい表情に変わった。そう、エンジンがかからない。2回、3回、10回、15回。いくらスターターを引っ張ってもエンジンは目覚めない!棟梁やツルちゃんたちが更に引っ張ってくれるものの、全然だめ!慌ててコントロールタワーを駆け下り、車に走り寄る。どこかで見た光景。そうホクセイの決勝スタート前だ!
私自ら20回、30回と引っ張るものの、ぜんぜんダメ。その間に他の車はウオーミングアップランに入っている。体力に自信がある私でさえ、50回も引っ張れば、肩で息をするまでになっている。でもあきらめる訳にはいかない。今日は絶対に負けられないんだ!「プラグがダメなんじゃないん?」と誰かが言った。「そうだ、SPKでもプラグを替えてみたんだ!」。すぐさま自分のパドックに走り、工具箱をひっくり返すようにプラグを探し出し、車に走る。途中まで行って「プラグレンチ忘れてた〜!」。また戻り、レンチを持って車へダッシュ!プラグを交換してスターターを引っ張ろうとした私に、「プラグちゃんと締めてないやろ!」と冷静にツルちゃん。
ちゃんと締めて、スターターを引っ張る。「ブワ〜ン!」一発で始動!「早く上がれ!」とみんな。私がコントロールタワーを駆け上がる途中、ボディをかぶせ、ピンをとめてくれる。
アクティブフェスタの運動会以上に息の上がった私が、ヨレヨレ状態でコントロールタワーにたどりついた時には、全車スタートを切ってしまっていた・・・。
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