ピットレーンからコースに車を入れ、シケインからバックストレートに向け全開で立ち上がる!しかし私の意思に反して車は右方向へ進んでしまい、芝生の上を激走してしまう。「こりゃまたどうしてじゃぁ〜?」
原因はすぐわかった。さっきの予選で、おかまを掘ってしまった際に、ステアリングタイロッドもひんまがっており、長さを調節したつもりだったけど、微妙に違っていたのかもしれない。用はステアリング・トリムがあっていないのだ。いったんピットに入れ、調整するも、プロポの調整量を5コマから1コマに変更していたので、どれだけ動かせばいいのかわからない。しかたないから10コマくらい動かしてコースに出るが、まだ右方向に車が走る。計測開始まであと30秒!もうこうなったら、だましだましで走らせるしかない!
これが最後の予選。国内のFGカップやその他のレースでは、1周のラップタイムで決まるが、世界戦では、10分間の周回数によって決まる。やるしかない!集中して走らせるしかない!悪夢の3分を過ぎても、車はストップしない。右方向に行くのを除けば、動きもこれまでで一番いい。5分経過。自分の車はもちろん、他車の動きにも注意しながら、絡みそうになったらあえて付きすぎず、いつでも回避できる余裕を持ちながら、ここ!っていうところでパスしていく。7分経過。まだ集中力は衰えない。「やればできるじゃんか!SW野郎!」。ここまでノーミスで走る私。このまま行けば、33周突入はもちろん、うまくいけば34周も!
本当に最後の最後の予選で、自分ながら見事な走り。過去経験したことのないプレッシャーとも戦いながら、残り時間はあと2分!「よっしゃ!行くぜ!」気力を振り絞り、スロットルを握る!
握りすぎた・・・。バックストレートからバンクのついたコーナーをクリアし、手前のヘアピンに突っ込みすぎ、車が芝生へオーバーラン!「ぐわぁ〜!しまった〜!」。この1回のミスで終われば大したものなのだけれど、集中力が途切れ、車のトリムがあっていないことさえ忘れてしまった私。あちこちでミスを連発。自分を取り戻したときは、すでに遅し。8分過ぎまでダントツ?のトップを走っていたであろうに、結局3番手でゴール。記録は32周、10'19.93。うがぁ〜くやしいぃ〜!8分までは、17秒中盤から18秒前半コンスタントで走り、事実34周ぎりぎりいけそうな感じだったのに、残り2分で25秒が3回もある。
しかし終わったことを悔やんでもしょうがない。とんでもないプレッシャーと緊張に耐えながら、完走できたんだから。今すべきことは、明日の決勝レースに向けて、まずはフロント周りのチェックと、トリム調整!午前中のクラッシュで他にもダメージがないか入念にチェックして、車のトラブルだけは未然に防ごう。できること、やらなければならないことを確実にやっていこう。ハチさんの言葉をしっかり自分のものにし、ようやく地に足がついてきた私であった。 |