大勢のギャラリーと報道陣、そして8日間共に戦ってきた世界各国のチーム関係者がファイナリストの登場を、今か今かと待っていた。
「さあ、このサーキットに詰めかけた大勢のギャラリーのみなさん、お待たせしました!記念すべき第1回、IFMAR
1:5世界選手権のグランド・ファイナルレースを走る、10名の選手をご紹介します!」とでも会場アナウンスが告げたのであろうか。それまでざわついていたサーキット内が静まりかえる。
「それでは、ゼッケン10番の選手。その名は、 Toshiyuki Iwamoto Japan!」
名前が呼ばれ、トシゾー店長がコース内に足を踏み入れた瞬間!
「ワオッ〜!!!!」
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まるで大リーグのオールスター戦で、イチローが登場したかのごとく、スタンドの1000人以上のギャラリーの歓声と割れんばかりの拍手がトシゾー店長を包んだ!。大勢の報道陣のフラッシュを浴びながら、トシゾー店長が、バックストレートへと進んでいく。
「あんたらなぁ〜、これって・・・すごすぎない???」と最初はとまどい気味というか、ものすごい歓迎ぶりに押され気味であったトシゾー店長であるが、その歓声と拍手とフラッシュは、全て自分に対してのものであると実感できたのか、「そうじゃぁ〜!オレが日本のトシゾーじゃぁ〜!」とアピールするかのごとく、強く握った拳をを高々と突き上げ、歓声と拍手に応えるトシゾー店長。こちらにも振り返り、同じく両手を高々と突き上げる。
その様は、クールなイチローというよりは、アントニオ猪木がリングに登場した時の方がふさわしいか!?普通でもオーバーアクションのトシゾー店長が、満面の笑みを浮かべ、体中でその喜びを表現している。本当に嬉しそうな顔をしていた。最高の笑顔だった。
世界戦に出場することを決めてからの6ケ月間。人には言えない、いろんな事があった。夜遅くまで、意見を戦わせ、またお互いに苦しみ、悩んだ時期があった。いろんな理由から、世界戦出場を断念しようかとも真剣に考えたこともあった。
ドイツ入りしてからも、トシゾー店長を襲った数々のトラブル。それらを乗り越え、今、こうして最高の舞台に立った彼に対し、心から拍手を送っている私が、そこにいた。それは、巨人の星の主人公、飛雄馬を見つめる、姉、秋子のようだったかも知れない・・・。
次々に名前を呼ばれ、それぞれに万感の思いを胸に、サーキットに姿を現す10人の戦士たち。1:5先進国であるヨーロッパ勢が独占するかと誰しもが思っていたファイナルに、東洋のちっぽけな島国、日本から来た、トシゾー店長への歓声・拍手が一番大きかったと感じたのは、私一人であろうか・・・
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これ以上は、私が表現すべきではない。その時のトシゾー店長の気持ちは、彼自身の言葉で、表現してほしいと思う。文字として表すことのできない感動の選手紹介で始まった1:5世界選手権のファイナルレース。間もなく、30分間2ヒートに渡る闘いの幕が切って落とされようとしていた・・・。
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