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ファイナル出場選手紹介の興奮がさめやらぬ中、まもなく1:5世界選手権のファイナルレースがスタートする。ファイナルレースは、30分間のレースを2ヒート行う。1ヒートが終了し、10分間のインターバルがあるが、その間は、燃料給油とバッテリーの交換しか認められていない。車のセッティング変更や修理はもちろん、タイヤ交換もできないのだ。
トシゾー店長は、セミファイナルの苦い経験により、タイヤはフロントSX4、リヤSX3の構成でスタート。しかし必ずタイヤ交換は必要となるので、私たちは2ヒート目がスタートし、その直後に交換するという作戦を立てた。焦りまくりのセミファイナルのスタート前でのタイヤ交換を経験しているから、その点では自身がある!使い慣れたタイヤレンチを用意して、tamaさんと一緒にピットに入る私。何て言ったって世界選手権の、しかもファイナルのピットに入れることなんて、もう二度とないことかもしれない。私みたいなおっちょこちょいをよくぞピットに入れさせてくれたものだと、トシゾー店長に、そしてチームJapanの他のメンバーに感謝している。というよりも、みんなファイナルを観戦したかったのかもしれないけど・・・。
間もなくエンジンスタートの時間。他のチームのピットクルーたちと「かっこいいレースをしようぜ!」と言葉は通じなかったけど、お互いにジェスチャーで会話をした。
選手紹介が始まる前、チームFGのフラビオがトシゾー店長のパドックを訪れた時、トシゾー店長が「ファイナルでは、邪魔しませんから・・・」と言ったことに対して、フラビオは顔色を変えて、こう言ったらしい。
「あんたなぁ〜、何とぼけたこと言ってるん?この、バカタレ!いいか!ファイナルに残った10人は、みんな誇り高きドライバーであり、チームメイトなんだ。だったら、10人でかっこいいレースをしようじゃないか!真剣勝負をしようじゃないか!でも、オレが後ろについたら、よけてくれよ(笑)」
ファイナルを走るドライバー、そしてピットクルーたちは、全員チームメイトなんだ。万感の思いを込めて、全車エンジンを始動し、いよいよウオーミングアップ開始!
10台の車は、車の感触を確かめながら、周回を重ねている。さあ、トシゾー店長はヨーロッパのトップドライバーたちを相手に、どんな走りを披露してくれるのであろうか?どこまで順位を伸ばすことができるのであろうか?
間もなくスターティング・グリッドに全車整列! というときに、まさかの事態が発生したのであった!
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