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55周をクリアし、6番手でシケインに突入したトシゾー店長が、コースアウト!即、コースに復帰すると思いきや、車はその場から動かない。「?、いったいどうした?」コントロールタワーのトシゾー店長を見上げると、頭を左右に振っている。「トラブルか?」
急いで車をピットに回収する。トシゾー店長曰く、ステアリングが切れないとのこと。ボディを外し、車をチェック。ビスが外れていないか、どこか壊れていないか調べるが、そんなところはひとつもない。 「ステアリング、切ってみて!」
ステアリングの切れ角を、通常100とした場合、左右ともに20位しか動いていない。これは間違いなく、ステアリングサーボが逝っている!何でここまできて、しかもファイナルを走っている最中に壊れるんだ! どうして何だ!そんなこと言ってる場合ではない。いったいどうすればいい!?
「tamaさん、どうする!?車をパドックに持って帰って修理していいんかなぁ?」。「ピットから持って出たら、失格になるんちゃうん?」(私が言ったんだったけ?)。「オレたちはピットからパドックに戻ってもいいんだよね?」。「急いでメカプレートごと交換しないと!」「それはわかってるっちゅうねん!」。「どげえすればいいん!?」。「もし、残り時間で交換できなかったら、失格になるんかなぁ?」。非常事態に、いったいどうしたらいいのかわからずに、オロオロするばかりの私たち。
そうだ!こんな時、頼りになるのは、マグマ大使だ!。幸い、チームJapanのパドックは、ピットから一番近い位置にあるので、フェンス越しにマグマ大使の姿を探す!が、しか〜し!パドックに中はもぬけの殻状態・・・。「どうする!? どうする!?」。パニックに陥っているそんな私たちに、救いの手がさしのべられた!
「いいか、落ち着いてよく聞け!車を持ってピットから出てもOKだ!だからパドックで車を修理しろ!ファイナル1ヒート目が終わる前に、コース内に復帰させれば問題ないんだ!急げ!走れ!」。その言葉は、ゼッケン8番をつけたドイツの選手のピットクルーが、敵である私たちに伝えてくれたのだ。フラビオがトシゾー店長に言った言葉。「オレたちはチームなんだ!仲間なんだ!」。その言葉が、まさに実感できた瞬間だった。
「え〜?本当にパドックに持って帰ってもOKなん?大丈夫なん?」と聞く私に対して、「バカヤロウ、つべこべ言わずに、急いで走れ! あと9分あるんだ。その間に直して戻ってこい!おれたちは待ってる。イワモトを待ってるんだ!Let's go!go! go〜!」
その言葉に背中を蹴飛ばされたかのように、何の迷いもなく、車を抱え、パドックに走る私たち。残り時間で、メカプレートを積み替え、トシゾー店長をコースに復帰させるんだ!!!
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