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大急ぎでパドックに戻り、メカプレートごと積み替える作業に入る。スタンドで観戦していたチームJapanのメンバーもパドックに戻り、全員で手分けして作業を進めていく。トシゾー店長もコントロールタワーから降り、作業の様子を見つめている。
チーフは、ハチさん。世界戦ではラウターバッハL3SSをドライブしたが、これまではFGを走らせていたので、どこからどう外していけばいいのかは、熟知している。手際よく作業が進むものの、私たちに残された時間は、あと7分ちょっと。この間にメカプレートを積み替えて、リンケージを取り直さなければならない。私たちが作業をしている傍らで、IFMARの係員が、パドック内は禁煙のはずなのに、くわえタバコで、じっと監視している。「はい!作業をやめて!」無言の係員が、口を開いた!
そう、ファイナルレースの1ヒート目が終了したのだ。これから10分間のインターバル中は、車を調整&修理することはできないのだ。2ヒート目がスタートしてから、どういう手順で作業をすすめるか、どんな工具を使うか、打ち合わせをする私たち。
インターバルが終了し、2分間のウオーミングアップ走行が始まる。IFMARの係員からOKの合図。再び作業に入る私たち。積み替えが完了し、ビスの閉め忘れなとがないかチェックしたのちに、プロポと受信機をコードでつないで、リンケージを合わせる。トシゾー店長がコントロールタワーを降りてくる際、モジュールを持って降りることは許されなかったのだ。
受信機のバッテリーを抜き、プロポ側から伸びたコードを受信機のバッテリーに刺す。バッテリーのコードを1、2、3チャンネルのいずれかに刺すのだが、全てのリンケージを調整できないので、二股コネクタを使い、3チャンネル目のフロントブレーキとバッテリーをコネクタに刺して、準備OK!
トシゾー店長がリンケージを調整する。「よし!これでいい!」
調整用のコードを抜き、受信機にバッテリーと3チャンネル目のコードを刺す!が、しか〜し!どのコードがどうだったっけ? いろいろ悩んでいる暇はない。瞬時の判断でコードを刺し、受信機ケースのふたをかぶせ、修理完了!車にボディをかぶせようとしたとき、IFMARの係員が「ちょっと待った!」と声をかける。2分間、早く作業をさせたから、2分間待て!とのこと。「あんたなぁ〜、OKって言ったじゃん!?」
早くコースに戻さなきゃ! 焦る気持ちを抑えられない。 待っている2分間の長いこと!そして2分経過。係員からOKの合図が。ハシモトくんがピット入口をふさいでいるギャラリーを押しのけ、その間を私が車をかかえピット内に飛び込む!
コントロールタワーのトシゾー店長に、ステアリングとスロットルの確認のため、プロポを動かすように指示する。しかし、車が反応しない!
コードを差し違えたか?大慌てで、ピット内で再び受信機ケースを開け、コードを差し替える!「動かしてみて!」 ステアリングOK!
スロットル&ブレーキもOK!
ボディをかぶせ、エンジンをスタートさせ、ピットからコース内に戻るトシゾー店長。この時点で2ヒート目がスタートして、8分が経過していた・・・。
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